◆家庭の役割は「健全な自尊心」を育むこと
私は日本で初めてのフリースクールの立ち上げに関わり、教育運動に身を投じていた時期がありました。ですから、教育にとても強い関心を持っています。
これは私個人の考えですが、私は家庭教育の最大の役割は「健全な自尊心を持つ子供を育てること」だと思っています。
私がここでいう健全な自尊心とは、「自分の価値を正しく知っている」という意味に置き換えることができます。自分という存在が、どれほどの価値ある存在なのか、その価値を正しく認識していること。これが健全な自尊心です。
一般的に、人は「何かができる」ことを評価されたり、人より秀でている何かをほめられたことによって「自分には価値があるのだ」と確認します。