◆何をしていても母親の目が気になる
ある女性のカウンセリングをしていたとき、彼女は私にこう言いました。
「マレさん、私は何をしていても母親の目を気にしています。自動販売機でジュースを買ってるときでさえ、母親が怒るかな? と気になってしまうほどなのです」
彼女は、母親の厳しい監視のもとで生きてきました。母親は、彼女の行動の細かいことに口出しし、いちいちケチをつけるのです。言った通りにしないと怒り、彼女に罵声を浴びせてきました。
結婚を考えた相手を紹介したときも、彼の悪口を言い、絶対に幸せになれないと決めつけたのです。
彼女は不安になり、私のもとにやってきました。