◆典型的なセックス依存症へ
高校に進学後、幸恵は彼氏という存在をつくるようになりました。
誰かと一緒にいれば、イヤな目に遭わされることはないと考えたのです。
しかし、その結果待っていたのは、さらなる荒廃でした。
性行為をしない日を3日と空けられない……とにかく性行為をしなければならない……なぜしたいのかもわからない……幸恵は、とりつかれたように墜ちていきました。彼女は典型的なセックス依存症に陥ってしまったのです。
性行為をすると、自分が汚れると感じました。
それが彼女を安心させたのです。
それが汚れている自分の当然の行為だったからです。
人は、自分が信じている通りにしか生きられないというのは、まさにこういうことです。