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男も女も若返り、健康になる ホルモンを活かせば、一生老化しない
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第1章 ホルモンを活かせば、老化は防げる

『男も女も若返り、健康になる ホルモンを活かせば、一生老化しない』
[著]根来秀行 [発行]PHP研究所


読了目安時間:47分
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ホルモンが健康と若さを左右する


 冒頭でお伝えしたとおり、ホルモンは私たちの体がうまく機能するように手伝ってくれるありがたいサポーターです。
「ホルモンって何をするものなの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

 詳しく説明すると難しくなりますので、まずはかんたんに「体を制御するためにつくられているもの」とだけ覚えていてください。かんたんに、とは言いましたが、それがじつはもっとも重要なポイントでもあります。

 私たちの体は、全身で六〇兆個もの細胞でできています。それぞれがバラバラに統率なく動いてしまっては、全身の恒常性が保たれなくなります。ホルモンはそれぞれの細胞が元来持つ機能を維持した上で、細胞の運転速度を調節して作用を発揮します。

 ホルモンは自律神経と並んで、六〇兆個もの細胞でできている私たちの体を制御する「二大機構の一つ」で、私たちが知らないうちに体を動かし、メンテナンスし、体内環境の恒常性を保つという役目を果たしてくれています。また、精神的ストレス、外傷、感染などに対する生体の防御反応に関与し、外部環境の変化にも対応します。

 このほか、エネルギー代謝、体の発育、生殖機能の維持など、生きていく上で不可欠な非常に重要な役割を担っています。

 自律神経は俊敏に速く伝わる特徴があるのに対し、ホルモンはゆっくり伝わり、持続性を有するという特徴があります。

 自律神経については何かと話題になっていますが、それに比べてホルモンは、女性からの関心度が高い反面、男性にとってはまだまだ認知度が低い状態です。それは、ホルモンが多種多様でわかりにくいということもあるかもしれません。

 ホルモンと自律神経の二つを「二大制御機構」と言いましたが、場合によっては自律神経以上の重要度がホルモンにあります。

 なぜならこのホルモンという生理活性物質が、あるのかないのか、正常に働いているのか働いていないのかで、私たちの日常生活も、健康状態も、そして若さも、一八〇度変わるからです。

 本書では今までにないわかりやすい視点で、日常生活に結びつけながら、ホルモンの世界に迫っていきます。

アンチエイジング・ホルモン
ホルモンの力で睡眠中に生まれ変わる


 私たちの体内には、いつでも、多くのホルモンがかけめぐっています。

 まずは、数あるホルモンの中から、私たちの体を日々生まれ変わらせてくれる、「成長ホルモン」と「メラトニン」についてご紹介しましょう。

 この二つは睡眠中にいい働きをするアンチエイジング・ホルモンとして有名です。

 副交感神経が優位になっている深夜に、体を修復・活性化して生まれ変わらせてくれる、いわばグリム童話の「靴屋が眠った後で、仕事を片づけてくれる小人」のような存在です。

 成長ホルモンとはその名のとおり、体の成長を促進するホルモンです。

 これがもっとも分泌されるのが睡眠中であり、成長ホルモンの作用で骨が太くなり、筋肉がつき、身長が伸びます。「寝る子は育つ」は正論なのです。

 では、大人になってしまった私たちは、成長ホルモンを無視してもいいのでしょうか?

 いえいえ、大人になっても成長ホルモンは大きな役割を果たしています。

 私たちの体は睡眠中を中心に「生まれ変わって」います。

 私たちの体は、睡眠中に「再生工場」と化すのです。

 例えば、皮膚でも基底(きてい)層で新しい細胞が生産され、それと入れ替わるように古い細胞が外表に向かって押し上げられます。これが角質(かくしつ)層になります。その角質層も(あか)としてはがれ落ちますが、このターンオーバーのサイクルが約四週間と言われます。

 このターンオーバーは新陳代謝(しんちんたいしや)と呼ばれますが、新陳代謝がもっとも進展するのが睡眠中というわけです。そして、睡眠中の新陳代謝をサポートするのが成長ホルモンです。
「美肌をつくるにはよい睡眠を」

 最新の医学研究の結果でも、これは正しいと確認されています。

 私たちの骨も、じつは約五年間で生まれ変わります。新しい組織に入れ替わっているのです。これは骨代謝(こつたいしや)と呼ばれます。大人にとっても、丈夫な骨はぐっすりの睡眠からというわけです。

免疫力を高め、活性酸素を除去するホルモン
老化や病気の原因となるフリーラジカルの天敵がいた!


 睡眠中は免疫機能の向上や、それに伴う病原体(ウィルスや細菌、がん細胞など)の退治なども体内で行われていますが、そこで活躍するのも成長ホルモン、そしてメラトニンなのです。

 メラトニンはさまざまな優れた機能を有しますが、まずは、よい睡眠を私たちにもたらしてくれる、睡眠ホルモンとしての機能があります。

 昨日まで具合が悪かったけれど、寝たら嘘みたいに治った、高熱が続いていたが朝になったら平熱に下がった、これらは免疫力が向上してウィルスを撃退した結果ですが、メラトニンにはその免疫力を高める機能もあります。

 また、メラトニンは、「フリーラジカル」を除去して回る貴重なホルモンでもあるのです。

 フリーラジカルというのは「体をさびつかせる存在」だとイメージしてください。

 細胞の中でエネルギーが産生される時に出てしまう物質であり、肌のシミやそばかすの原因となる活性酸素も、このフリーラジカルの一つです。

 厄介なことに、ストレスが大きくなるとフリーラジカルはどんどん増えます。

 フリーラジカルが増えると、なぜ厄介なのでしょうか?

 それはフリーラジカルが「老化や多くの病気の原因」となるからです。

 私たちが悩んでいる多くの病気の原因にはフリーラジカルが関係しています。

 がん、心筋梗塞(しんきんこうそく)、糖尿病、高血圧、脳卒中、腎不全、胃潰瘍(いかいよう)など、さまざまな病気に関わるフリーラジカルですが、彼らの天敵こそが、ホルモンのメラトニンなのです。

 メラトニンはフリーラジカルを発見すると、すぐさまくっついて無害化します。老化の主たる原因とも言われる悪名高きフリーラジカルですが、これを退治するためにも十分な睡眠が必要だと言えるのです。

 ちなみにメラトニンには精神安定作用もあります。

 食事と運動にいくら気をつけても睡眠を軽視してしまうと、成長ホルモン、メラトニンという二つのアンチエイジング・ホルモンの働きが低下してしまうばかりか、心の安寧(あんねい)も得られないことになります。

 このあたりの詳細については、後ほど述べたいと思います。

 ちなみに成長ホルモンとメラトニンは重要な位置づけのホルモンでもありますので、以後、本書では繰り返し登場することになるでしょう。


ホルモンの「五つの特性」


 ここまで読んだ皆さんは、もうホルモンの「すごい力」をイメージしていただけたのではないでしょうか?

 ここでホルモンについて、もう少しだけ詳しく説明しますので少々お付き合いください。


 ホルモンには五つの特性があります。

 一つめは、内分泌性を持つということです。

 汗、唾液(だえき)、胃液などは導管(どうかん)を通じて外に分泌される外分泌性の物質ですが、ホルモンは導管を通さずに各器官に直接分泌されるので、内分泌性の物質と呼ばれます。

 二つめは、ホルモンは体液、つまり血液などを通じて各所に分配されるということです。

 ホルモンを生み出す場所の周辺、あるいは生み出した場所で分泌されて働くという例外もありますが、基本的には生み出されたら血液にのって、体内の適所に運ばれます。

 三つめは、私たちの体内には、ホルモンを受け取るスイッチ、つまり受容体(じゆようたい)(レセプター)という存在があるということです。

 ホルモンは内分泌性を持ち、血管を通じて各所に運ばれますが、基本的に間違った場所で作用してしまうことはありません。なぜなら受け取る側(器官)には、血液にのって運ばれた多種多様なホルモンから自分が必要なホルモンだけをキャッチする受容体があるからです。

 四つめは、標的細胞の遺伝子の動きをコントロールすることです。

 標的細胞というのは、受容体を持っていて、ホルモンをキャッチして実際に作用を受ける細胞ですが、その標的細胞の中に信号を伝え、細胞内の遺伝子に至るまで調整しうるということです。

 五つめは、自己分泌性があるということです。やや例外的なホルモンではありますが、ホルモンを生み出した場所でそのまま作用する、あるいは、生み出した細胞のすぐ隣の細胞に作用することによって生理的な力を発揮する性質のことです。


 こうしたホルモンの五つの特性を踏まえると、その特性を最大限に活かすような生活習慣がおのずと導かれます。個別のホルモンを活かす生活スタイルは、もちろんホルモンによって違いますが、まずはホルモン全体を大きな体の制御機構ととらえ、その力を総合的に発揮することを目指すと、おのずとベストな生活スタイルが見えてきます
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