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1冊でわかる!アフリカ経済 押さえておくべき54カ国のすべて
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政治・社会
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テーマ1 アフリカ経済が発展する根拠はどこにあるのか?

『1冊でわかる!アフリカ経済 押さえておくべき54カ国のすべて』
[著]ワールドエコノミー研究会 [発行]PHP研究所


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●世界が注目するのは、その高い経済成長率


 いま日本を含め、世界各国の政府関係者や財界人が、もっとも熱い視線を寄せているのがアフリカ諸国である。飛躍的な発展を遂げて世界の経済大国入りを果たした中国でさえ、その経済成長率に陰りを見せるなかで、アフリカ大陸の新興国は順調な経済成長率を記録中だ。

 かつて、国民同士が悲惨な虐殺を繰り広げたルワンダでも、2008年度には中国を上回る11%の経済成長率を達成。世界を驚かせた。銃弾が飛び交った首都キガリは、現在では高層ビルの建設が次々と進められ、IT産業や不動産業が活気に沸いている。道路をはじめとするインフラ整備も進み、「奇跡の国」と呼ばれるほどの成長を見せている。

 街の外見だけではない。汚職対策に力を注ぎ、世界銀行からも高い評価を受けている。死刑制度が廃止され、世界で初めて女性議員が国会の半数を超える人数に達したことがあるなど、日本以上に先進性の意識が育まれている。90年代、フツ族とツチ族との間で内戦が激化し、100万人以上もの犠牲者を出した国とは思えない発展ぶりである。

 ほかのアフリカの国々でも国民1人あたりのGDP(国民総生産)は上向きに推移し続けている。なかでも、サハラ砂漠より南に位置する国々の躍進がめざましい。未知の成長力を秘めたこの地域に世界は注目せざるを得ないのだ。

●豊富なヒト資源が最大の強み


 世界がアフリカ諸国に可能性を感じるのは、具体的にはどのような点なのだろうか。

 そのひとつが人的資源にある。2011年度のアフリカ大陸全体の人口は推定10億人。世界の14%を占める人々が暮らしており、ほかの大陸には見られない人口増加率を記録している。2050年の人口は倍増し、21億人を超えると予測されている。

 しかも人口の過半数を24歳未満の若者層が占める。若者層が多いということは、豊富な労働力があることにほかならない。国内で産業が発達しても、その産業を支える労働力不足を心配する必要がない。これは大きな強みである。

 また、若い労働者層は旺盛な購買力に溢れており、魅力的な製品の開発に成功すれば、アフリカ地域だけで高い業績をあげられる可能性を秘めている。じっさい、コートジボワールでは日本の調味料メーカーが、現地の消費者が買いやすい小分け袋で販売する方式を採用し、包装工場までを建設している。また、日本の食品メーカーは、ケニアでの即席めんの製造・販売を決定するなど、日本企業だけを例にとってみてもアフリカを成長市場と見越した進出が目立っているのだ。

●アフリカの天然資源を世界が欲している


 人的資源が豊富なことに加えて、最大の魅力といえるのが、多様な資源に恵まれていることだ。鉱物資源、エネルギー資源が活発に採掘されており、新しい鉱床や油田も次々と発見されている。天然資源はアフリカ経済を大きく発展させる武器になるといって間違いない。原子力発電に問題を抱える日本は、増大する国内エネルギー需要をカバーするため、石油や天然ガスなどのエネルギー資源の安定確保は、ぜひとも達成したい課題である。無論、ほかの国ものどから手が出るほど、アフリカのエネルギー資源は輸入したいと欲している。

 世界が注目する資源の代表格が石油である。ナイジェリアでは1日に約250万バレルの産出量を達成しているほか、アンゴラやリビアなど多くの石油産出国が軒を連ねる。さらに、ギニア湾では海底油田が発見されるなど、現在、世界の石油埋蔵量の7%ほどを占めているアフリカは、重要な地域として注目される可能性が高い。


 現代のIT時代に必須資源ともいえるレアメタル(レアアース)の産出も盛んである。パソコンや携帯電話といった電化商品に不可欠な資源でもあるレアメタルが、アフリカ大陸各国から豊富に産出する。チタン、バナジウム、マンガン、コバルトなどは、いずれも南アフリカやコンゴ民主共和国が世界一、二の産出量を達成している。

 もうひとつ忘れてはならない資源がダイヤモンドだ。南アフリカ共和国がかつては一大産出国として名を馳せたが、今日ではボツワナが年間3200万カラットを産出しているのをはじめ、コンゴ民主共和国が1950万カラット、アンゴラが900万カラットと、700万カラットの南アフリカを凌駕する産出を果たしている(11年度)。全体で見れば、世界の6割のダイヤモンドは、ここアフリカが占めているのだ。

 そのほかにも、金、鉄、銅、アルミニウムの原料のボーキサイト、さらに原子力発電の燃料となるウランなど、アフリカ各地で産出が進んでいる。こうした豊富な鉱物資源を原資として、世界各国と巧みに通商を推し進めれば、アフリカ経済が躍進することは容易に想像できるだろう。
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