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ルポ・エッセイ
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文庫版まえがき

『凛とした日本人』
[著]金美齢 [発行]PHP研究所


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 本書の親本を出してからの四年間に、日本は大きな変化を迎えた。

 二〇一二年九月に、安倍晋三氏が決選投票を経て自民党総裁に選出された。辞任した総裁が返り咲くのは、自民党の歴史のなかでもはじめてのことである。

 さらに、十二月の衆議院議員総選挙では自民党が大勝、政権に復帰することになった。

 この安倍自民党の勝利は、奇跡的なことだと言っていい。

 そして、奇跡が起きたのは、八百万(やおよろず)の神々のご加護だと思うほかない。

 これだけ退廃し、沈下した日本を救えるリーダーは安倍首相しかいないと神々が(おぼ)し召したのである。


 民主党政権下の二〇一一年、私はまさに沈没しようとしている日本を救うためにこの本を執筆した。

 折しも東日本大震災に襲われ、混乱を極める状況の中である。自衛隊をはじめ、命がけで国難に立ち向かう勇敢な人たちが苦闘するなかで、愚かなリーダーたちは看板だけの「対策」を次々と空転させ、現場をかきみだし、首相に至っては官僚に責任をなすりつける発言さえした。

 本書の第二章を読んでいただければ、彼らの行動がいかに許しがたいものであったかがよく分かるはずだ。

 それだけではない。本来、こうした政権を批判する役割を担うべきメディアは、偽善を垂れ流して「弱者」を量産し続けた。尖閣への野心をむき出しにしはじめた中国を増長させる態度で国益を大きく損なった。

 さらに悪いことに、こうした風潮の中で、日本人一人ひとりが「国家なくして個人なし」という健全な常識を見失いつつあった。

 私は、危機的な状況をなんとか打開したいという思いでこの本を書いたのである。

 私のささやかな努力が報われたのが、奇跡としか言いようのない安倍首相のカムバックだったのだ。


 以来、状況は一変した。

 日本は間違いなく正常な方向に変化しつつある。

 たとえば、これも本書で取り上げた与那国島への自衛隊配備問題である。

 今年二月に与那国で行われた自衛隊配備の賛否を問う住民投票は、永住外国人や未成年にまで投票権を与えるという、民主主義の原則から言えば異常としかいいようのないものだった。にもかかわらず、投票結果は配備賛成派が多数を占めたのである。

 国がどうあるべきか、国際社会における一国の自立とはどういうことかを真剣に考える、まさに「(りん)とした日本人」が増えつつあるということだろう。

 この変化を主導しているのが、安倍首相なのである。


 新しいリーダーは、国際社会における日本の存在感も取り戻そうとしている。

 英語に presentable という言葉がある。「人前に出せる」という意味である。

 presentable であることは、国家のリーダーには必須の資質だ。総理大臣がみっともなくては、日本は国際社会に出ていけない。

 ところが、これまでの総理大臣はとても presentable とは言えない、恥ずかしくて国際社会には出せないトップばかりだった。

 自分を「どじょう」と呼ぶ総理が、国際社会で敬意を持たれるはずがないではないか。

 実際、みっともないリーダーを戴いた日本は外国の言いなりになり、ATM扱いされてきたのである。

 その中で、やっとNOといえるリーダー、presentable な首相が登場したのだ。

 安倍首相は就任以来、すでに五〇カ国以上を訪問している。シンガポールのリー・クアンユー元首相が逝去した際には、日帰りで葬儀に駆けつけた。こんなに世界を飛び回る総理大臣はこれまでにはいなかった。

 四月末には、アメリカの上下両院でスピーチをすることになっている。これは日本の総理大臣としてははじめての快挙である。

 野田佳彦首相が国連総会でスピーチしたときの、ガラガラの大ホールの光景を思うと、いかに日本の存在感が増してきたのかがわかる。
「日本を救うリーダーは安倍晋三氏しかいない」と訴え続けてきた私にとって、これほどうれしいことはない。

 presentable であることは難しい。その資質は、一朝一夕に身につけられるものではない。

 安倍首相の「ばあや」として一言いわせてもらえば、彼は生まれと育ちがすべてプラスの方向に作用してできた人間だ。政治家の「三代目」として生まれ、なんのコンプレックスもなく育った。だから威張らないし、裏切らない。そして、徹底的に素直で前向きであり、戦う勇気がある。

 人は法のもとに平等だが、どのように生まれるかは決められない。やはり、神に選ばれた人はいるのである。

 私たちは、やっとこういうリーダーを持つことができた。

 安倍首相こそ、「凛とした日本人」の代表なのである。


 私たちは、これから先も、正しいリーダーを選び続けなければならない。心から国を愛し、国のために命をかける覚悟、国をまっとうな方向に導く能力を持った人物を見極める目を、私たちは持たなければならない。

 そのためには、「国は私であり、私は国である」ということを、一人ひとりが心に刻むことである。

 二度と誤った道に足を踏み入れないためには、日本がまさに沈没の瀬戸際にあったときに書いたこの本を読み、救いようのないあの年月を思い出すことも役に立つだろう。今回の文庫化の意義はそこにあると私は考えている。


 題名にぴったりの新しい表紙で再び世に出ることになった本書が、一人でも多くの「凛とした日本人」を目覚めさせることを願ってやまない。


 二〇一五年四月
金 美齢 
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