『ビジネスエリートのための!リベラルアーツ 哲学』
[著]小川仁志
[発行]すばる舎
オランダの哲学者スピノザは、17世紀最大の哲学者だといっていい。ユダヤ系の出自であるにもかかわらずユダヤ教団から破門され、また人格神を信仰するキリスト教からも神を疑う危険人物として非難され、隠れて生きざるを得なかった。そこで不遇にもひっそりとレンズ磨きで生計を立てつつ、匿名で本を出していたのだ。
もともとスピノザは、デカルトの流れを汲む大陸合理論の哲学者の一人である。