『ビジネスエリートのための!リベラルアーツ 哲学』
[著]小川仁志
[発行]すばる舎
フランスの思想家フーコーは、権力の本質を暴いた告発者だといってよい。彼自身同性愛に悩む中で、それが権力によって作られた枠組みのせいであることを発見していったのである。
そんな権力の本質がよくわかるのが、フーコーの用いたパノプティコンの喩えである。パノプティコン自体は、功利主義の思想家ジェレミー・ベンサム(Chapter2の008)によって考案された刑務所のアイデアのことだ。