読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン
0
-2
kiji
0
0
1226890
0
池上彰の「天皇とは何ですか?」
2
0
0
0
0
0
0
政治・社会
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
第二章 知っておきたい日本の皇室

『池上彰の「天皇とは何ですか?」』
[著]池上彰 [発行]PHP研究所


読了目安時間:22分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ


そもそも皇室とは何か?その一族とは?



 第一章では、憲法の中で天皇のあり方がどのように定められているのか、ということを見てきました。でも憲法には、皇室とは何かについては書かれていません。そこでこの章では、さまざまな角度から「皇室」というものを見ていくことにしましょう。


 戦前の皇室は「菊のカーテン」などと呼ばれていました。それぐらいヴェールに包まれた存在であり、国民が皇室の内側のこと、ましてや日常生活を知ることはできませんでした。しかし現在は「開かれた皇室」ですから、皇室のことをある程度、知ることができるようになりました。


 では、そもそも皇室とは何でしょうか。国語辞典を引くと「天皇とその一族」などと説明されていますが、そうすると、どの範囲までが「一族」に含まれるのかが気になります。


 宮内庁のホームページを見ると、「皇室は、天皇陛下と皇族方で構成されています」と書かれています。「天皇陛下と皇族方」とあるのは、天皇は、皇族には含まれないからです。ややこしいですね。公式のように表現すると、「皇室=天皇陛下+皇族」となるのです。


 この皇族の範囲は、一九四七年に皇位継承のルールを決めた法律、「皇室典範」で次のように定められています。



  第五条 (こう)(ごう)(たい)(こう)(たい)(ごう)(こう)(たい)(ごう)(しん)(のう)(しん)(のう)()(ない)(しん)(のう)、王、(おう)()及び女王を皇族とする。



 聞き慣れない言葉もあると思うので、一つずつ解説しましょう。


 皇后はわかりますよね。天皇陛下のお(きさき)が皇后です。太皇太后は、先々代の天皇の皇后、皇太后は先代の皇后のことです。


 親王は、天皇陛下と皇后の間に生まれた(おう)()(息子)と、皇子とそのお妃から生まれた男子の(こう)(そん)のことをいいます。そして皇子、皇孫のお妃が親王妃です。


 内親王は、天皇陛下と皇后の間に生まれた(こう)(じよ)(娘)と、皇子とそのお妃から生まれた女子の皇孫のことです。


 王と女王は、「三世以下の(ちやく)(なん)(けい)(ちやく)(しゆつ)の子孫」で、男は王、女は女王だと説明されます。これは一読しただけでは、どういう関係かがわかりませんよね。三世というのは、曽孫のことです(一世は子、二世は孫)。つまり、今までの天皇から見て、男系の曽孫以降の子孫が王と女王ということになります。そして、王のお妃が王妃になるわけですね。


皇室の構成



 次の「皇室の構成図」を見ながら、この規定を現在の皇室にあてはめてみましょう。現在の皇室は一九人で構成されています。




 天皇陛下と皇后陛下がいて、その皇子である皇太子さまと秋篠宮さまは親王、それぞれのお妃である(まさ)()さまと()()さまは親王妃ですね。


 皇太子と雅子さまの娘、(あい)()さまは内親王。秋篠宮さまと紀子さまの子女である(ひさ)(ひと)さまは親王、()()さま、()()さまは内親王ということになります。


 天皇陛下のご兄弟には、(ひた)(ちの)(みや)(まさ)(ひと)親王がいらっしゃり、そのお妃である(はな)()さまは親王妃です。


 昭和天皇のご兄弟とそのお妃の中では、()(かさの)(みや)(たか)(ひと)親王妃である()()()さまがご存命です。また、三笠宮同妃両殿下のご子息とそのお妃の中では、三笠宮(とも)(ひと)親王妃の(のぶ)()さま、(たか)(まどの)(みや)(のり)(ひと)親王妃である(ひさ)()さまが皇族に含まれます。


 さらに、三笠宮同妃両殿下の男系のお孫さんである(あき)()さま、(よう)()さま、(つぐ)()さま、(あや)()さまが女王ということになります。この四方は昭和天皇から見ると、男系の曽孫にあたるからです。

この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:9192文字/本文:10844文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次