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伝説のヤクザ18人
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ルポ・エッセイ
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第五話 前代未聞の「逆破門状」を突きつけた反逆児“ジャッキー”

『伝説のヤクザ18人』
[著]山平重樹 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:11分
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長岡宗一(元山口組系柳川組北海道支部長)


真正面から戦って死にたい


 北海道伝説のヤクザ、“雁木のバラ”が不慮の死をとげたあと、北海道ヤクザ界に一大旋風を巻き起こした男がいた。バラの舎弟であり、“ジャッキー”の異名をとった長岡宗一である。


 何より“ジャッキー”は、“北海道にその人あり”といわれたドン・小高龍湖に逆破門状を突きつけ、北海道に初めて山口組(柳川組北海道支部)の代紋を掲げた男として、ヤクザ史にその名が刻まれよう。

“ジャッキー”は、大正十四年、岩見沢市に生まれた。地元の尋常高等小学校高等科を卒業後、札幌の商業学校へ入学、在学中の昭和十八年、憲兵隊の軍属を志願、北部憲兵隊司令部司令官・増岡賢七陸軍少将の筆生に任命されている。


 翌十九年には、陸軍特別幹部候補生に志願して合格。同年八月、その二期生として静岡県浜松市の中部一三〇部隊に入隊するも、一年後の日本の敗戦によって故郷の岩見沢への復員を余儀なくされた。

“ジャッキー”が“雁木のバラ”の舎弟となったのは、復員して間もなくのことだった。


 その日、ススキノには名うての不良、愚連隊が七、八人集まっていた。彼らの目の前には新しくできたばかりのマンモス交番があった。その交番を襲い、日頃から愚連隊を目の敵にしていじめる巨漢の巡査部長をやっつけようという話が、彼らの間ではできあがっていたのだった。


 実行するのは新人の役目で、いわば新人に対する肝だめしの意味があったのだが、誰もが尻ごみするなか、

「オレがやる」


 と真っ先に手を挙げたのが“ジャッキー”だった。

“ジャッキー”はまっしぐらに交番に突進し、入口のドアを開けようとした寸前、先輩の一人に後ろから羽がい締めにされて止められる。

「わかった。今日からおまえはバラやんの舎弟だ」


 この度胸だめしに合格したジャッキーは、晴れてこの日から“雁木のバラ”の舎弟となったのである。

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