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(2021/11/26 追記)

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日本語は泣いている
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ルポ・エッセイ
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年賀状

『日本語は泣いている』
[著]外山滋比古 [発行]PHP研究所


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 暮に郷里で中学校のときからの友人に会った。あれこれ話しているうちに、ふとその男が、こんどから年賀状の数をへらそうと思っていると言った。

 従来、二百枚出していたが百五十枚にする。すこしずつ生活の環を狭めていくのだという。そういう旧友の顔をながめて、お互い年をとったものだという感慨にふけった。

 そのすこし前に、知り合いの評論家が、これからは新しい人とのかかわりはなるべくつくらないようにしたいと、訪ねて行った編集者に語ったという話を伝えきいた。この人もまた戦線を収縮して、中身の濃い静かな生活へ向かおうと決意したのであろうと、なにか好ましい感じを受けた。

 若いときは、すこしでも広い世界へ出たい。ひとりでも多くの新しい知り合いがほしい、そんな風に考える。それがある年になると、逆に、世界を狭くして生きたいと思うようになるから不思議である。
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