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インテリジェンス入門 英仏日の情報活動、その創造の瞬間
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歴史
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5章 明治の純情

『インテリジェンス入門 英仏日の情報活動、その創造の瞬間』
[著]柏原竜一 [発行]PHP研究所


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明治日本のインテリジェンスの特徴


 明治期の日本のインテリジェンス体制は、陸軍を中心として、民間の有志が補うというものでした。民間の志士が情報活動に参加した動機のうち共通していたのは、日本という祖国を守らなければいけないという思いと、列強諸国によるアジア侵略は許せないという素朴な道義心でした。


 フランスは普仏戦争に敗北したというトラウマに、そして、いつドイツが再び侵略するかもしれないという恐怖感に対して、十分な情報活動を張り巡らせることで対抗しようとしました。


 その一方で、英国では少なくとも一九世紀においては、インテリジェンスは低調でした。


 そして両国とも、日本ほどの愛国心に裏打ちされていたとは思えないのです。また、日本ほど、中国を中心としたアジアの行く末に心配していた国もないでしょう。玄洋社の頭山満、黒龍会を率いた内田良平、それに荒尾精、根津一、近衛篤麿にとって、大義は明らかでした。情報活動はその大義の実現のための手段だったのです。日本の情報活動はシュティーバーのように自己の利益追求のためではなく、各人が信じる大義のためのものでした。そして、そうした民間人の活動を陰で支えていたのが、川上操六や田村怡与造といった陸軍の中核を成す人物でした。その意味で、日清戦争も日露戦争も官民合同の一大作戦であったといえるでしょう。


 日清戦争や日露戦争は、日本の帝国主義的な政策の反映として語られることが多いですし、そうした側面は決して否定はできません。

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