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1分で大切な仕事を片づける技術
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1章 1分意思決定術 I部 仕事を「1分」で片づける

『1分で大切な仕事を片づける技術』
[著]齋藤孝 [発行]PHP研究所


読了目安時間:21分
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早く決断できる人こそ、リーダーにふさわしい

 以前、ある大企業に会議指導の講師として招かれたときのこと。「いかに残業をなくすか」をテーマに、参加者全員でディスカッションすることにした。


 解決策を見つけるには、まず原因を探る必要がある。「なぜ早く帰れないのか」「もっとも邪魔しているものは何か」を考えてもらったところ、結論として導き出されたのは「上司の意思決定が遅い」だった。


 上司が意思決定しなければ、部下は動けない。それを待ってから作業を始めると、どうしても退社は遅くなる。「早くして」とも言えないから、ストレスも溜まる。この時間と労力のムダさ加減もさることながら、組織の士気を下げるという意味でも大きなマイナスである。多かれ少なかれ、日本の会社にはこういう“(よど)み”が充満しているのではないだろうか。


 そこで解決策としては、「上司の意思決定にタイムリミットを設けるのがもっとも効果的」との結論が出された。実現するかどうかは別として、これには賛同・共感する人が少なくないだろう。


 そもそも「意思決定」や「決断」は、あらゆる仕事の(かなめ)である。私の感覚でいえば、仕事の2割を占める意思決定が、その他8割の実務やコミュニケーションを左右する。前者のスピードが遅ければ、後者の仕事も進まない。だから正確さもさることながら、早期に決断することが重要なのである。


 まして肩書が重くなれば、意思決定のスピードが組織や周囲に与える影響はより大きくなる。逆にいえば、それができる人でなければ、高いポジションに就くことは難しい。これは、リーダーの重要な資質だ。


 では、こういう意思決定力をいかにして鍛えるか。知識や経験がモノを言うことは当然だが、それに加えて、短時間で決断する訓練を積むことをおすすめしたい。


 それも「なるべく早く」ではなく、最初から「1分で結論を出す」と枠を決めてしまうのである。


 無謀に思われるかもしれない。たしかに重大な案件なら、たとえば1カ月もじっくり考え抜いて結論を出す、ということもあり得るだろう。しかし、いくら時間があったとしても、それだけでいい決断が下せるとはかぎらない。「下手の考え休むに似たり」ではないが、もともとの意思決定力が弱ければ、時間の浪費にしかならないはずだ。


 その点、もし1分で意思決定する訓練を積んだ人が1カ月の猶予を与えられたとしたら、どうだろう。きわめて有効な時間を過ごせるに違いないし、その結果として精度の高い結論を導き出せるはずだ。


 つまり私は、何でもかんでも1分で意思決定せよ、と提唱しているわけではない。限定された時間を有効に使う(すべ)を身につければ、それが10分や1日や1カ月になったとしても、やはり濃密に使えるだろうと説いているのである。

「1分で決断する」とは、そんな仕事ぶりを実現するための、いわば日々欠かせない基礎トレーニングのようなものと考えていただきたい。


「1分で決める」ことを繰り返せば、直感の精度が上がる

 意思決定の時間を区切ることは、仕事の質の向上にもつながる。余分な情報や邪念を削ぎ落とし、本質的な部分だけに着目せざるを得なくなるからだ。


 たとえば、ある新商品を企画したとしよう。それを製品化すべきか否かは、さまざまな情報をかき集めて分析するのが(じよう)(とう)手段だ。経済情勢やターゲットとする客層の嗜好、ライバル企業の動向、販売戦略、そしてコスト等々、考えるべき要素は無数にある。


 ここで陥りがちなのが、これらの要素をすべて並列的に検討する方法だ。たとえばそれぞれの項目を「プラス」「マイナス」で評価し、最終的に「プラス」の数が多ければ製品化し、「マイナス」が多ければ断念するというわけである。

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