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1分で大切な仕事を片づける技術
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3章 1分発想術

『1分で大切な仕事を片づける技術』
[著]齋藤孝 [発行]PHP研究所


読了目安時間:14分
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アイデアが出せる体質に、学生を変えた授業

 発想力が欲しい、何かいいアイデアはないか、とは誰もが思うことだろう。今やビジネスパーソンの価値はそこで決まる、といっても過言ではない。


 だが一方で、日々の忙しさに追われ、「とてもアイデアを練る時間などない」とあきらめ気味の人もいる。そんな人のために、ちょっとした“奇跡の現場”を紹介しよう。


 場所は大学の教室。私の授業には、「3秒・20秒ルール」というものが存在している。私が何か質問を投げかけたとき、学生は3秒の間を空けずに順番に回答し、それぞれ20秒以内に発言を終えなければならないのである。


 質問の中身は、たとえば、「どうすれば子どもを本好きにさせられるか」「新聞の価値の回復には何が必要か」といった具合だ。ただし単純な「○か×か」「右か左か」ではなく、何か自分なりのアイデアを加味した回答を求める点がミソだ。


 もし3秒で答えることができなければ、その質問に対しては「ゼロ回答」と見なす。目指しているのは、サッカー・スペインリーグのFCバルセロナのような華麗かつムダのないパス回しだ。


 なぜこれほど追い込むのかといえば、ひとえに「I'm ready」の状態をキープさせるためだ。学生としては、皆の前で恥をかきたくない。それには、私の講義を聞き逃さないことはもちろん、自分の発想を忘れないために逐一メモをする必要がある。私も常に「考えろと言われたら、上を向かずに手を動かせ」とハッパをかけている。それによって、適度な緊張感と頭をフル回転させる快感を味わってもらいたいのである。


 あるいは、100人ほどの学生を相手にした授業では、全員に同時に回答を発言してもらうこともある。もちろん発言の内容は各人バラバラだから、個別具体的に誰が何を言ったかまでは聞き取れない。


 しかし教壇から見ていると、口を開けていない者、口パクで何も発言していない者は一発でわかる。「そこの君とそこの君は発言していなかったので、もう一度」とズバリ指摘すると、教室からはどよめきが起こる。これは私なりの熟練のワザだが、彼らに「この先生にはごまかしが通用しないんだ」と思ってもらえれば、きびしめのトレーニングメニューをこなしやすくなる。


 ただし、回答の質は問わない。どれほど浅薄な意見でも、否定・批判はしない。とにかく最重要視しているのはスピードと積極性だ。それに最初は浅薄でも、そこを出発点にいいアイデアへ発展する可能性はゼロではない。

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