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1分で大切な仕事を片づける技術
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7章 1分メンテナンス術 III部 「1分」で心身をリセットさせる

『1分で大切な仕事を片づける技術』
[著]齋藤孝 [発行]PHP研究所


読了目安時間:15分
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あえて何もしない「死体のポーズ」で生き返る

 日々仕事をしていると、期せずしてとんでもないトラブルに巻き込まれたり、強いストレスに見舞われたりすることがある。責任ある社会人なら、逃げ出すことはほぼ不可能だ。ここが正念場と覚悟を決めて、立ち向かうしかない。


 とはいうものの、世の中全体がストレスフルになっていることも事実だ。ひと昔前の仕事に比べ、扱う情報量は格段に増え、しかもその処理には過酷なまでのスピードが要求される。あるいは雇用情勢や人事制度の変化によって、社内外の人間関係もギクシャクしがちだ。


 そういう時代のビジネスパーソンは、単純な精神論や自己啓発だけでは生き残れない。もっと身体に直接働きかけるような“メンテナンス”が必要だ。いかに積極的に休息し、効率的に疲れを取り、よりタフな心身として再生させるか。そのノウハウを知っているか(いな)かで、仕事そのものの成否も大きく変わってくるだろう。


 以下に、そのいくつかを紹介していきたい。


 その一つが、1分だけ「死ぬ」ことだ。「死んだように眠る」といった意味ではない。「死体のポーズ」と呼ばれるヨガの姿勢をとって、心身をメンテナンス&リセットするのである。これは私が学生時代にヨガを学んで以来、今日でもしばしば実践している方法である。


 やり方は簡単。仰向けに寝て、両脚を肩幅程度に、両腕もハの字程度に開き、掌を上に向ける。あとは目を半分閉じ、呼吸に身を任せて全身から力を抜く。どんなに嫌なことがあっても、「自分はもう死んだから関係ない」と言い聞かせて放り出すぐらいでちょうどよい。


 これで万事解決する、などとオカルトなことを言うつもりはない。しかし、この姿勢を保つこと1分、ガッと目を見開いて起き上がってみると、精神状態が以前とはやや違っていることに気づくはずだ。状況は変わらないが、少し冷静に事態を直視できるようになる。そして、神経を集中して具体策を考えられるようになる。つまり困難に立ち向かうために、「積極的に何もしない姿勢」をとるわけだ。


 このことは、コップの水の中に大量の砂を入れた状態を想像してみればわかりやすい。グルグルとかき混ぜると、水はただ濁るだけだ。これがパニックの状態で、まさに五里霧中でジタバタするようなもの。これではかえって事態を悪化させるおそれがある。


 しかし、しばらく何もせずに放っておけば、しだいに砂は沈殿してくる。コップから砂が消え去るわけではないが、少なくとも水の透明度は戻ってくる。そういう“間”をつくるため、あえて何もしないのが「死体のポーズ」というわけだ。


 ただし、オフィスの床でいきなり「死体」になると、今度は周囲がパニックになりかねない。ちょっとだけ会議室を拝借するとか、昼休み中に椅子を並べて寝るふりをして試す、といった工夫が適宜必要だろう。

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