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不倫の流儀 知っておくべき18のルールとタブー
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その不倫はハシカでは?

『不倫の流儀 知っておくべき18のルールとタブー』
[著]檀れみ [発行]CLAP


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 「不倫をしている」と聞いても誰も驚かなくなったのは、渡辺淳一先生の小説『失楽園』のヒットのおかげである。それ以前にも不倫関係が題材になっている作品は山ほどあるけれど、淳一先生が日経新聞の連載でセックスシーンなどもバシバシ書いたことから、朝っぱらからビジネスマン達が“萌え~っ”となり、心の奥底にしまい込んでいた欲望を大爆発させたのであった。

 しかし、ああいった作品は罪だと私は思う。

 『失楽園』の凛子だって、『愛の流刑地』の冬香だって、あんな女、実際にはなかなかいないでしょう!? でも、あまりにも男ウケが良いので、「じゃあ、ちょっとやってみましょ~か」と、ナンチャッテ凛子&冬香になりすます女が大増殖しちゃったのだ。

 そこで、生まれもっての女優魂に火がつき、「私、本気よ!」なんて勘違いを起こしたりもする。女優ごっこは楽しくて、なかなかやめられないものでもある。

 そうなると、長引く。

 しかし、どうして淳一先生の不倫作品は、最後死ぬんだろうか。

 あれは自分が不倫に没頭している時は、「そーよねぇ。一緒に死ぬってことで、純愛をつらぬいたわけだぁ。二人の愛はホンモノだったってことよ。死ぬのもアリかも」と、思わなくもないのだが、まったく関係ない時に読んでごらん。

 「おバカバカバカ。家族裏切って、死んで、そんな無責任でいーの、アンタらっ! シャトー・マルゴーに酔ってる場合じゃないよ」って感じだ。

 ちなみにあれに賛同している銀座のホステスを、私は見たことがない。

 夜の銀座といったら不倫恋愛率が高く、相手もそんじょそこらの男ではない。それでも女達は皆、「え~っ、何回死ねばいいのぉ? キャハハハハハハハ」と死ぬ気などサラサラないのだ。

 もちろん、誰も淳一先生の前ではそんなことは言わない。

 で、女流作家が書く不倫のお話は、大抵、男が妻からも愛人からもほっぽられるという結末が多い。しかし、それでは不倫願望のすこぶる強い男性の賛同が得られないので、大ヒットとはいかないし、女性もまた堂々と不倫話を「面白い!」とは言わないので、現実の不倫の関係性や概念を変えるとこまでには至らないのだ。

 私はそれが悔しい。

 よって、これからも“不倫”というと、それはいつまでも渡辺淳一先生の『失楽園』の世界であり、女性は男の浮気に、純愛モードで巻き込まれることになってしまうだろう。

 淳一先生はいいとこをついているのである。なので、読者の皆さんには、くれぐれも注意してもらいたい。

〈ポイント2〉
純愛不倫だと燃え上がり、死ぬ女などいない

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