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別れの流儀 人生を好転させる糧としてのサヨナラの美学50
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生き方・教養
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第3章 夫婦の別れ――離婚

『別れの流儀 人生を好転させる糧としてのサヨナラの美学50』
[著]いつか [発行]CLAP


読了目安時間:22分
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本性と向き合うとき


 私は基本的に、よほどでないかぎり、離婚は勧めません。

 これは、経験者が口を揃えて言うことですが、離婚には結婚の三倍以上の膨大なエネルギーがかかります。

 離婚と結婚の大きな違いは、結婚が幸せというゴールへ向けて構築する希望的な建築作業であるとするなら、離婚は清算するためのゴールへ向かう解体処理作業であるといえるでしょう。

 それは心地よい疲労感と疲労困憊(こんぱい)ほどの差があるように感じます。


 ところで、あなたは、人の本性は「性善説」と「性悪説」のどちらだと思いますか?

 善いものが悪く染まっていくのか――、悪いから善く見られるように取り繕っているのか――。

 私が大人になって思うのは、人の本性は「性悪説」ではないかと。

 それはむしろ、人はもともと悪いものだと信じていたほうが、傷つかないという意味です。下手に人は善いものだと信じているからこそ、後で恨んだり、傷ついたりするのではないでしょうか。

 自分に置き換えれば、悪いものだとわかっているからこそ、相手にいいところを見せようと思って頑張るのだと思うのです。


 私がそんなふうに話すと、行きつけのバーのマスターは、


 「真っ白で生まれてきても、結局、大人になって仕事をしていくということはサバイバルだから、“善”のままじゃ生きていけないんだよね」


 とおっしゃいました。

 なるほど。……ということは「性善説」?


 人は別れるときに、本性が見えるものです。そして、離婚はその最たるもの。

 今の時代、いざ離婚となると、テレビ一台でも取り合う泥仕合になる夫婦も多いと聞きます。離婚でもめると、互いの悪口をあげつらうことになります。

 慰謝料をスッパリ払える人は、なかなかいないものです。

 それでも、自分の将来を考えるなら、ここでもめて貴重な時間を費やしたり、エネルギーを使い果たすより、一刻も早くお金で始末をつけたほうがいいでしょう。

 人生の七割は、お金で解決できると申します。

 金の切れ目が縁の切れ目ではないですが(笑)、離婚の際、慰謝料はケチらないこと。それが男の甲斐性です。

 人の本性と向き合うことになる離婚――。


 離婚を経験すると清濁併せ呑めるようになる。それが、離婚の効能かもしれませんね。

恋愛の別れと離婚は全く別物


 この本の読者は、まだ結婚なさっていない方もたくさんいらっしゃるでしょう。

 恋愛と違って結婚も離婚も、必ず第三者が関わってきますから、それはもう、ひとつの「事件」といえます。


 敏腕結婚アドバイザーによると、本当に結婚したいなら、すぐにでも「婚約」してしまうのが、コトをうまく運ぶコツだとか。

 なぜなら、結婚となると、親、兄弟、親戚一同や、その結婚に反対したり、邪魔をしたりする人たちがアレコレと口を挟んでくるので、決まるものも決まらなくなってしまうからです。


 また、日本人は結婚させたがりで、別れさせたがらない民族ともいえます。

 最近は地味婚も増えていますが、元来、結婚式を大げさにするのも、媒酌人を立てるのも、簡単に別れられないようにするため、という説があります。

 確かに、仲人さんをはじめとして、離婚の報告をしなければならないと思うとかなり億劫(おっくう)なものです。

 地方によっては、結婚式のときに、実の両親以外の「親」を立てるという慣習があるとか。結婚する二人の親代わりという立場で、媒酌人よりも親密度が高く、披露宴では新郎新婦、媒酌人と同じく高砂の席に着くため、六人がずらりと前に並ぶそうです。

 別れる際の(かせ)が、通常よりさらに、ひとつ多いということですね。


 核家族化で家制度が崩壊していると言われても、日本の場合は、結婚は当人同士でするものではなく、「家」とするものだということを、心得ておきましょう。

「玉の輿(こし)」「逆玉」に浮かれるなかれ


 女性が地位や財産のある男性と結婚することを「玉の輿に乗る」、男性の場合は、俗に「逆玉」と言いますが、人々に羨ましがられるこの結婚、長続きさせるには、注意が必要です。

 家柄に格差のある恋は、まずは親が反対するため、当人たちは必要以上に盛り上がってしまうもの。

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