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(2021/11/26 追記)

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詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

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定年からが面白い
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生き方・教養
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5 「楽しむ碁」から「碁マニア」へ

『定年からが面白い』
[著]小林淳宏 [発行]PHP研究所


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 碁との縁が復活する


 モスクワとパリで碁と無縁の生活を送り、昭和四十六年九月に天皇・皇后両陛下が欧州七カ国を訪問された時、コペンハーゲンで随行記者団の一人になった。それから十七日間、両陛下の御動静を報道した後、クリスマス・イブに私は子供の学校の関係で、家族をパリに残したまま帰国した。そして初めて管理職というものになり、写真部長に就任した。

 当然忙しくてさまざまな趣味とは縁が切れ、碁も打つことはなかったものの、変わった形で囲碁との縁が復活した。

 昭和四十年前後、私が碁に熱中していた頃、テレビで碁を見た記憶がない。NHK杯争奪戦が放映されたのは昭和三十八年からだそうだが、これは最近になって知ったことである。

 そもそも私はテレビを家に置くと家族の会話が減るし、子供は受け身一方になるので能動的に精神を開発するのを妨げられる、と考え、長いことテレビを有害視して買わないできた。東京オリンピックの時になって買ったものの、日曜にテレビを見るのはニュース番組だけだったから、囲碁番組にまったく気が付かなかったわけだ。

 そして四十六年に日本に帰ってみると、テレビは白黒からカラーに変わっていて、ここで囲碁番組に初めて接し、たちまちその魅力のとりこになってしまった。

 そこで私は二つの基本方針を立てた。

 第一は、私に碁の才能のないことははっきりしており、いくら努力しても駄目だと思い込んでいたので、碁は習わない、という既定方針を再確認したことである。

 第二はテレビで碁を放送してくれるのだから、日曜はこれを見て、相手のいらない、一人だけの楽しみにしよう、ということだった。
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