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二つの生きがい
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生き方・教養
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「仕事ナルシシスト」から変身する

『二つの生きがい』
[著]岡本浩一 [発行]PHP研究所


読了目安時間:23分
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──ナルシシズムは自尊心障害


 複線型人生観をお奨めする理由のひとつは、「仕事ナルシシスト」から脱却することが可能になるからです。

 単線型人生観の成功者の心理的特徴のひとつを、私は「仕事ナルシシスト」と呼んでいます。ナルシシストという精神病理現象は、全人格的に起こるひとつの問題ですが、それが、仕事に関係する心理側面で部分的に起こるのが、「仕事ナルシシズム」です。

 本題に入る前に、予備知識として、まず、ナルシシズムの説明をお読みください。
「ナルシシズム」というのは「自己愛症候群」と訳されるもので、厳密には精神障害のひとつと考えられています。ギリシャ神話のナルシシスという人名からその名が由来しています。ナルシシスは、湖に映った自分自身があまりに美しいので、とうとう自身に恋をしてしまったのでした。

 精神障害の自己愛症候群では、現実に合わない過度の自己愛が症状の根幹です。自分が天才だとか、誰にも理解できない才能があるのだとか思っています。周囲の評価よりもはるかに高い自己イメージをもち、周囲が正確な現実的評価を伝えようとすると、激しく周囲を攻撃したりして、社会的にも不適応に陥ります。個々の不適応をそれなりに認識することはできるのですが、その不適応でさえ、自己愛に都合よく解釈します。あまりに高い自己イメージが非現実的であることを認められないために、不適応が次々に起こり続けます。

 主な問題としては、強い自己肯定感情と高揚感、自分の才能が過小評価されているという不満感情、周囲に対する強い猜疑心、嫉妬、攻撃的感情などがあげられます。自分の才能が認められないのは、誰かが邪魔をしているからに達いないという確信を強くもち、客観的な根拠なく人を疑ったりします。そのことが、本人の社会的疎外の原因になっていることも多いものです。

──「仕事ナルシシズム」は、有能な人ほど陥る


 ここに説明したナルシシズムの特徴が人格全般に見られるわけではないが、仕事に関係する部分に限定して見られるのを、「仕事ナルシシズム」と呼ぶことにします。そういう傾向をもっている人は「仕事ナルシシスト」と呼ぶことにしましょう。

 精神障害のナルシシズムの特徴は、自分では高い自己評価をもっているのに、客観的な評価がそれとはかけ離れて低いということです。しかし、「仕事ナルシシズム」の人の場合、こと仕事に関しては、客観的な評価も高いことが多いのです(客観的な評価が低ければ、人格的なナルシシズムと見ることができます)。
「仕事ナルシシスト」は、本当に自分の努力で、会社や業界を支え、その成果で高い地位と評価を得ている人で、ほとんどの場合、実質的に無趣味か、趣味があっても、それは仕事に直接役立つ趣味です。
「仕事ナルシシズム」の病理を少し列挙してみましょう。
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