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(2021/11/26 追記)

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二つの生きがい
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生き方・教養
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趣味としての茶道 競争社会のビジネスマンの心を癒す

『二つの生きがい』
[著]岡本浩一 [発行]PHP研究所


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──茶道は元来、男性のものだった


 茶道というと、女性の趣味というイメージや、堅苦しくて辛気くさいというイメージで敬遠を感じる男性が多いと思います。しかし、いまや、茶道は隠れた男性の趣味のひとつと言われるまでに広がりをみせています。もともと茶道は男性のものでした。江戸時代に女性が習ったのは、主として男子に茶道を伝えるためであったとも言われています。

 堅苦しいというのは多少はあたっているかも知れませんが、もともと茶道を習う人は、その堅苦しさの奥にあるものに魅力を感じているのです。ですからそこのところから話をはじめてみることにしましょう。

──茶道は日本人の「行動文法」である


 行儀を頭から嫌い否定する人、葬式であろうと、結納であろうと立て膝で座ってもいいのだという感性をもっている人は、茶道に興味をもちません。しかし、そんな人はごくわずかです。

 目上の人の家で和室に通されたときに、どこに座っていいかわからなかった、あるいは、お辞儀というものは本来どのようにしていいかわからなかった、お辞儀に本来どのような意味があるのだろうかと迷ったことのある人は、茶道に向いている人です。

 人間は社会的な存在ですから、何らかの社会的な了解のなかで暮らし、人と交わっています。時間を守るなどというのもそういう社会的な了解のひとつです。

 社会的な了解は、社会的であるがゆえにそれぞれの社会固有の歴史をもち、ひとつの大きなシステムに発展して来ました。日本の社会的了解は日本の歴史のなかで作られて来たのです。そのさまざまな、そして事柄によってはあいまいだったり、あいまいでなかったりする日本の社会的了解の「文法」とも言える機能を果たして来たのが茶道だと考えていいと思います。

 和室の畳の敷き方は、流派によってだいだい決まっています。はじめての和室に通されたとき、茶道の知識があり、自分が客のなかで正客か相客かという判断があれば、自分の座るべき位置を迷わず探しあてることができます。座る位置に流派による違いはありません。

 左手に味噌汁の椀をもって右手に箸をもっている状態から、汁椀をご飯の茶碗に持ち替えようとするときに、どのように持ち替えれば、見苦しくなく、また効率的かということも茶道が教えてくれます。
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