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二つの生きがい
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生き方・教養
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『二つの生きがい』
[著]岡本浩一 [発行]PHP研究所


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 禅に「無功徳」という公案があるのをご存じだと思う。

 梁の武帝が達磨大師に尋ねた。
「私は、これまで多数の寺を造り、経典を写させ、僧侶を育成してきた。どんな功徳があるだろうか」

 達磨は即座に、
「功徳なし(無功徳)」

 と答えたというのである。

 職業に対する私たちの態度にも共通したところがないだろうか。

 職業に従事することにより、私たちは、糧を得、社会に役立ち、他者から尊敬を受け、生きがいを見出している。それで十分であろうと思われるのに、いつのまにか、職業が執着となり、過剰な誇りやこだわりを仕事の周辺で持ってしまっている。それが、思わぬ依存感情や傲慢のもとになることが往々にして見受けられる。そうなると、本来の幸福感に安住することもできにくくなる。仕事の「功徳」を求めすぎるのである。

 そのおおもとは、自己アイデンティティが仕事に強く依存しすぎ、単純構造になりすぎるところに求められる。一生懸命打ち込みながらも、なおかつこだわりすぎない心境が望まれるのである。

 そのような心境を目指すひとつの方法が、キャリア型趣味による自己アイデンティティの複線化である。これが本書の眼目であった。

 趣味のことを考察しながら、じつは、職業に対する態度や生きがいの問題を考えようとしたつもりである。真摯な生き方について考えたつもりである。

 仕上がった稿を読み直してみて、著者自身も備忘録として銘記し、考え続けなければならない長期的で難しい課題であることを感じた。自分の今後の生き方が、この論考に劣らぬものであることを祈りたい心境である。

 執筆のよき伴走者であった阿達真寿氏に深謝の気持ちをしるしておきたい。阿達君の慧眼がなければ、本書の企画がそもそも着想されなかったことであろう。

 読者の方々のお幸せな人生航路を切にお祈りする。


 平成九年二月
岡本 浩一 
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