『斎藤一人 白光の戦士 一瞬で幸せに変わる魔法』
[著]舛岡はなゑ
[発行]PHP研究所
「おとぎ話、読んで、読んで」
って、チビっ子たちにせがまれたりしませんか?
もしくは、子どものころ、おとぎ話を聞くのが好きだった、という人もいるでしょう。
それって、遠い昔、何代も前の過去世での思い出、悲しい思いだとか、ゆるせない思い、怒りとかをキレイにしたいんです。
あのときグッとガマンした負の感情が、いまも解放されないまま、心の奥の奥のほうで、わだかまっているんです。
そういうモヤモヤしたものを、魂は晴らしたい。
キレイにしたくて、「おとぎ話、読んで」って。
王子さまが悪者から助けてくれたりとか、魔法使いがチチンプイプイ♪
いじめられっ子がお姫さまに変身したり、ヒーローみたいになって、いじめた人たちを「ぎゃふん」といわせる。
そんなおとぎ話の世界で遊んでいると、モヤモヤしていたものがキレイになっちゃうんです。
ワケもなくモヤモヤするのは、
「キレイにしてください」
というサインなんだ、って言いたいんです。
忘れたい思い出にファンタジービーム
映画とか、お芝居とか、本で、
「これ、観たいなあ」
というものがあったら呼ばれてみてください。
悲しい映画を観たかったら、悲しい映画を観るといいですよ。
なぜなら、悲しい映画を観て悲しみを味わい、それを利用して泣きたいんです、魂は。
自分のなかにある悲しみに気づいて、
「悲しかったんだ」
って、認めたときに浄化される。
でも、なかには、自分が見たくないものがあるでしょう。
たとえば、つらい思い出だとか、恥ずかしい思い出とか、忘れたい過去ってあるでしょう。
誰かのことをうらやましいと思っている自分だったり、あの人のことを嫉妬している自分、あの人、嫌だなと思っている自分のことは見たくない。
見て見ぬふりをしたくなるのが自然の感情というものです。
私の場合は、テレビや映画の、動物ものって、積極的に観ようとしなかったんです。
それはなぜなのか、最近わかりました。
動物のことで悲しい思いをしたことがあるんです。
そのときの思いが、心の奥の奥に残っていた、ということに気づいたんです。
私は幸せな子ども時代を過ごしました。
ものごころついてからずっと、自尊心をキズつけられた思い出がないのです。
でも、悲しい気持ちが心の奥に残っていました。
私が、ちっちゃかったころ、家で飼ってたワンちゃんがいなくなったのです。
私は、迷子になって保健所につかまってはたいへんだと思って、