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自立と依存の心理
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生き方・教養
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第5章 アイデンティティーと心の支え

『自立と依存の心理』
[著]加藤諦三 [発行]PHP研究所


読了目安時間:11分
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嫌いな人がいることは大切

「心の支え」とアイデンティティーとは切っても切れない関係にある。アイデンティティーの形成を抜きにした「心の支え」は考えられない。

 それはアイデンティティーが形成されてはじめて自分にとって適切な人生の目的ができるからである。

 自分は自分、人は人、という気持ちが固まってはじめて自分の人生の目的も明確に見えてくる。

 人生の目的が明確に分かるから「捨てる」ものと「選ぶ」ものを分けることができる。

 愛されて育った人は、青年期になれば案外簡単に自分は自分、人は人というアイデンティティーを形成できる。

 しかし愛されないで育った人は容易にはアイデンティティーを形成できない。

 愛情に恵まれないで成長したある人が「本当に自分のアイデンティティーができたのは、ずるい人たちによってたかって騙されたときである」と言った。

 彼は、「この人たちと自分は違う」と心の底からそう思えた。
「自分に本当に自信が持てたのはずるい人たちに囲まれて騙されたときである」と言った。

 それまでは「自分は弱い」というように自分について包括的な解釈をしてきた。けれども、「このときに自分に対する解釈が変わった」という。

 彼は「この人たちに囲まれて生きるのなら死んだ方がいい」とハッキリと思ったという。

 人間のアイデンティティーは異質な人と接したときにも出てくる。
「自分はあの人たちとは違うなー」という感じ方である。「自分は絶対にこのようには生きたくない」という確信である。

 あるいは「あのようにはなりたくない、あのような生き方はしたくない」等々の感じ方である。

 アイデンティティーの形成には「好き嫌い」は大切である。「あの人はイヤだー」と思うことで、あの人のようにはなりたくないと願う。
「あの人はイヤだー」と思うことは、大切なことである。そういう人がいて、はじめて「私はこう生きる」という姿勢も出てくる。

 ずるい搾取タイプの人を見て、背筋がゾッと寒くなる感覚があって、はじめて自分の生きるエリアが見えてくる。
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