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(2021/11/26 追記)

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若い読者のための日本近代史
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ルポ・エッセイ
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4 二〇三高地攻略の「ドラマ」

『若い読者のための日本近代史』
[著]半藤一利 [発行]PHP研究所


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「そこで」

 と、児玉はいった。
「おぬしのその第三軍司令官たる指揮権をわしに、一時借用させてくれぬか」

 みごとな言い方であった。言われている乃木自身でさえ、この問題の重要さにすこしも気がついていなかった。乃木はその性格からして、おそらく生涯このことの重大さに気づかなかったであろう。
「指揮権を借用するといっても、おぬしの書状が一枚ないとどうにもならん。児玉はわしの代わりだという書状を一枚書いてくれるか」

 まるで詐欺師(さぎし)のような言いまわしである。

 乃木は、この児玉の詐欺に乗った。
「よかろう」

 と、快諾した。
───「二〇三高地」より 

 満州軍総参謀長児玉源太郎大将が第三軍司令官の乃木大将を説得する場面である。司馬さんが小説家的想像力を、いや、諸事情を勘案しての推理力といったほうがいいか、存分に発揮したところである。
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