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歴史の勉強法 確かな教養を手に入れる
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歴史
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2 歴史を専門的に学ぶことの必要性

『歴史の勉強法 確かな教養を手に入れる』
[著]山本博文 [発行]PHP研究所


読了目安時間:14分
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専門家と素人の違い


 平安時代研究の第一人者であった土田(なお)(しげ)氏は、「すべての歴史学者にかならず要求されねばならぬ資格」として、「自分で原史料を読解し、操作する能力」をあげ、「概説書や、他人の論文をいくら読んでも、それだけでは、けっきょく、しろうと、あるいは歴史論者の域を出ず、けっして歴史学者というべきではないのである」と書いています(『日本の歴史5 王朝の貴族』中央公論社)


 歴史解釈の根本は史料にあり、それを離れた史論は空想の域を出ない、というのです。確かに、歴史の専門家かそうでないかは、自分で史料を分析できるかどうかにかかっていると言っていいでしょう。たとえば、相対立する二つの説の妥当性を(ぎん)()する時、それぞれの説はともに史料的根拠があって立てられたものなので、根拠となる史料の真偽や解釈などを検討しないと、ただ自分はこう思う、と言うにとどまることになります。史学科のカリキュラムで「史籍講読」が重視されるのは、そのためです。


 それから、日本史には、身につけなければならない基礎知識があります。これがないと、専門家から見ると(こう)(とう)()(けい)なことを平気で言うことになります。我々歴史の専門家は、文章を少し読んだだけで、そうした基礎知識があるかどうかがすぐにわかります。この著者は(しろ)(うと)っぽいなと思うと、いかにいいことを言っていても、信頼する気になりません。学問的な手続きを経た説なのか、単なる思いつきなのか、それが問題なのです。


社会学の碩学の遣り取り


 たとえば、二〇一六年に刊行された(はし)(づめ)(だい)(さぶ)(ろう)さん(東京工業大学名誉教授)と大澤()(さち)さん(元京都大学教授)の対談である話題の本『げんきな日本論』(講談社現代新書)を読んでみましょう。

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