『ライムスター宇多丸も唸った人生を変える最強の「自己低発」 低み』
[編]TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」&「アフター6ジャンクション」
[発行]イースト・プレス
節約のために昼食はコンビニでコロッケと大きめのプリンを買っています。まず大きめのプリンを食べるのですが、何せ大きいだけで安物のプリンなので、半分も食べると、甘すぎる単調な味にうんざりして、「もう二度とプリンなんか食わねぇ」という気持ちになります。
このタイミングでコロッケを食べて味をリセットし、「デザートにプリンでも食べようか」と思い直して、半分残っていたプリンを食べ始めます。
再び味に飽きて「もう二度とプリンなんか食わねぇ」の状態になるころには、擬似的な満腹感が表れています。
栄養が偏ることと、食の楽しみがほとんどないことが弱点です。
(ああああ)
宇多丸 「栄養が偏ることと、食の楽しみがほとんどないことが弱点」って言うけど、長所はなんなの? 安く上がること?
古川 安上がりっていうのも疑わしいですよ。同じ値段でカップ麺買えますし。
宇多丸 でも、うんざりさせて食欲をなくそうという気持ちは、オレよくわかりますよ。以前「もずくダイエット」をしたことがあるんですよ。お腹が空いたら、もずくを一気飲みするっていうダイエット。これがよく効くの! もずくの酸っぱさと、一気に飲むにはちょっと多い量で、食欲がそんなになくなるんだよね。
古川 ネガティヴダイエットですね。
宇多丸 その感じよね? 安物のプリンって、たしかに「食べたくない!」ってなりそうじゃん。
古川 「大きいだけで安物のプリン」だとか「甘すぎる単調な味」とか、食べ物の悪口を言いながら、それでも食べるのは、低いなぁ。