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ペットは生まれ変わって再びあなたのもとにやってくる(大和出版) “光の国に還った魂”からのメッセージ
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くらし
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序章 「魂の絆」の物語

『ペットは生まれ変わって再びあなたのもとにやってくる(大和出版) “光の国に還った魂”からのメッセージ』
[著]杉真理子 [発行]PHP研究所


読了目安時間:24分
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 この本を手にとってくださってありがとうございます。


 あなたは、愛するペットを天国へと見送ったご経験がおありですか?


 ひょっとしたら、今、お辛い思いをしていらっしゃるでしょうか。


 ペットとお別れするって、どうしてこうも悲しいのでしょう。


 ええ、悲しいだけじゃないですね。後悔したり、自責の念に駆られたり、誰かを恨んだり。様々なネガティブな思いが浮かび、心神喪失状態になったり、時に記憶が定かじゃなくなることさえあります。たった一匹の動物の死が、なぜ、このような感情と心身の混乱をもたらすのでしょう。


 それは、あなたがその子を、何者にもかえがたい程、愛していたから。


 そして、何者にもかえがたい程、ペットから愛されていたから。


 でも、それだけではありません。その辺は追々、お話させてくださいね。



 申し遅れました。アニマルコミュニケーターの杉真理子と申します。


 アニマルコミュニケーターとは、ペットの気持ちを飼い主さんにお伝えしたり、飼い主さんの思いをペットに理解してもらう「心の橋渡し」をする人間です。動物語の通訳とか、ペットメッセンジャーと言われたりもします。


 もし、ペットということばが気になるならゴメンナサイ。この本では、コンパニオン・アニマルのことをペットと表現しています。ペットという文字をご覧になったらパートナーとか伴侶動物とか、あなたの好きなことばに脳内変換してください。



 ペットと出会った時、ペットのほうが早く死ぬということを、頭ではわかっていましたよね。そして、大切なあの子が天に召された時もその後も、あの子が死んでしまったという事実を頭ではわかっています。でも、心がそれを受け入れられない。さっきまでそばにあった体温が今はないという悲しみ。


 それを紐解くと、ペットとあなたの「魂の絆」の物語へとたどり着きます。そのお話をしたくて、この本を書きました。




 本題に入る前に私とペット達の話を少し聞いていただけますか?


 幼少時は、両親・弟・祖母2人・叔父(父の弟)と、大家族の中で育ちました。両親の仲が悪く、大人達のいさかいが絶えませんでしたが、私はべール1枚隔てた場所にいるかのように、大人達の争いには無関心で、自分の好きなお絵描きや読書を楽しむ、ちょっと(いや、かなり?)愚鈍な少女でした。今、思えば、ペット達が家の重い空気から私を守ってくれていたのでしょう。


 そんなこととはまったく知らず、本を読んでいる時以外は、庭では雑種犬と(たわむ)れ、1階では猫と眠り、2階のセキセイインコに話しかけ、応接間の金魚の餌やりを担当するというふうに、家の中をくるくる巡回していました。



 やがて、父の愛人問題が波紋を呼び、一家は離散。


 両親と弟の4人で他県へ引越した私は、ペットの飼えないマンションで暮らすことになりました。マンションに越して、しばらくすると、父はあまり家に帰って来なくなり、ずっと母子家庭のようでした。



 私は、犬が好きだったこともあって、一家離散になる前まで一緒に住んでいた雑種犬を引き取った祖母(母の母)宅へは、電車を乗り継いでよく遊びに行きました。


 大家族で暮らしていた頃、庭にポツンといる雑種犬に、遊び心で「お手」「お代わり」を教えるうち、犬は私を友達と認識するようになったようです。当時の犬は「番犬」扱いですから、大人達が愛情を持って育てるという対象ではなく、犬も孤独だったのだと思います。


 母の実家は代々、血統書付きの柴犬と暮らしていました。この雑種犬は、父が当時勤めていた大学病院で、動物実験用の犬の中から、弟の誕生日に父がひょいっと持ち帰った仔犬。犬と言えば、血統書付きの柴犬のはずが、どこの馬(犬の?)の骨ともわからぬ雑種犬を息子の誕生日にプレゼントとして持ち帰る父の感性を母は受け入れられず、仔犬への愛情も希薄でしたが、近所の手前か、食事はきちんと与えていました。


 私が幼い頃は、庭でリードを持つと、勢い良く走り、芝生を引き()り回されたことも何度かありましたが、祖母宅へ通うようになった頃には、雑種犬も老犬となっていて、ゆっくりと生駒山の(ふもと)を歩くことができました。


 が、帰り際、祖母が最寄り駅までのタクシーを呼んでくれると、私との別れを察した老犬の切ない遠吠えが、生駒山に響きました。

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