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カラダにいいのはどっち?
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第4章 カラダにいい生活習慣はどっち?

『カラダにいいのはどっち?』
[著]富家孝 [著] 健康増進会議 [発行]彩図社


読了目安時間:20分
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■やせすぎは危険


 日本人女性はやせすぎだとよくいわれる。女性が摂取すべきカロリーは1950キロカロリーとされているが、厚生労働省の調査では、20代の日本人女性の平均摂取カロリーは1625キロカロリー。カロリー摂取量を減らせばやせられるとは言え、この数値は戦後の食糧難の時期より低い。やせすぎは内臓機能を低下させるし、若い頃にやせすぎていると、骨が弱くなって将来骨粗しょう症になるリスクが上がる。やせたからといって健康にいいわけではないのである。


 反対に、小太りぐらいの状態なら、男女ともに寿命が長くなるというデータが報告されている。調査では、肥満度を示すBMIの値が、男性25、女性23のときに死亡率が最も低かった。BMIの標準値は18・5~25だから、この実験からは標準範囲ギリギリぐらいが、長生きに適したラインだといえる。一方、BMIが20未満だと、死亡リスクはなんと30以上の場合と同じになる。太っていればダイエットは必要だが、小太りぐらいだったら気にすることはないだろう。





■食生活の違いが肥満度に影響


 同じような生活を送っていても、人種が違えばカラダに表れる健康効果も変わってくる。一番わかりやすいのは、体型、つまり太りやすさだ。日本人は欧米人と比べるとやせているような印象だが、カラダのつくりに違いがあるのだろうか?


 実は、意外なことに日本人は白人よりも太りやすい体質をしている。


 そのカギとなるのが、褐色脂肪細胞だ。褐色脂肪細胞には、余計な脂肪を取り込んで燃やす働きがあり、基礎代謝を上げる効果がある。だが、日本人はこの褐色脂肪細胞に異常のある人が約35もいるため、白人と比べると脂肪を燃やしにくいのである。


 白人に肥満が多いのは、食文化の影響が大きい。特にイギリスやアメリカは、高カロリーな食事が多く、その上食べる量も日本人とは比べものにならないため、肥満になる人が多くなってしまうのだ。日本でも食が多様化しているため、食べすぎには注意したい。





■肉は普通に食べられます


 農耕民族である日本人は、腸が長い草食タイプで、欧米人に比べて肉の消化が苦手。だから肉を控えて穀物を摂ろう。そんな話をどこかで聞いたことのある人はいるだろう。


 しかし、日本人が欧米人よりも腸が長いという説には、医学的な裏づけがない。腸の長さは日本人も欧米人も大して変わらないという論文はあるが、日本人は腸が長くて草食型であることを示す説得力のあるデータは今のところ見当たらないのだ。


 そもそも、肉のタンパク質は人間にとって大事な栄養源。人種の違いで合う合わないと考えるのは無理がある。


 コレステロールを心配する人もいるが、厚生労働省が5年ごとに出す「日本人の食事摂取基準」(2015年度版)を見ても、摂取量に制限は設けられていない。食品から摂取するコレステロールは2割程度だから、あまり気にする必要はないだろう。





■カラダにいい面も悪い面もある


 最近は、1日1杯の飲酒なら寿命が延びるという研究結果がよく紹介される。1日1杯、日本酒なら1合、ビールなら250ミリリットル程度のお酒を飲む人に比べて、まったく飲まない人は死亡人数が多いという内容だ。


 だが、その結果に異を唱える研究が報告された。お酒を飲んだからといって寿命は延びないという報告だ。というのも、先ほどの研究で対象になったお酒を飲まない人というのは、過去に飲酒習慣のあった人で、病気をきっかけに禁酒した人たちだった。


 そこで、研究チームが過去の研究87件のうち、禁酒の理由が不明確な実験を除いて追跡調査した結果、死亡率に差はなかったのである。

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