読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン
0
-1
kiji
0
1
1235103
0
がんばることに疲れてしまったとき読む本
2
0
0
0
0
0
0
生き方・教養
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
おわりに

『がんばることに疲れてしまったとき読む本』
[著]下園壮太 [発行]PHP研究所


読了目安時間:3分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ


 カウンセリングをしていると、うつ状態からの職場(生活)復帰を支援することが多くあります。

 そのとき、がんばり屋さんほど、復帰が難しくなる傾向があります。

 うつ状態が重いときは、さすがに休んだり人の援助を受けたりすることができたのですが、少し元気になってくると、またがんばり癖が復活してしまうからです。


 がんばり屋さんの多くは、うつになった経験を、蓄積疲労による誰にでも起こりうる反応と捉えられず、「がんばりが足りなかった、我慢が足りなかった」、そんなダメな自分の経験(自己嫌悪スイッチ)として考えてしまいます。

 するとまず、その事実を否定したくて、あるいは、なんとか汚名を返上しようと、
「もう治った、大丈夫だ、あれは何かの間違いだ(感じないスイッチ)」
「薬などに頼らず、うつから回復してみせねば(自力でスイッチ)」
「この休みを利用して、成長した姿をみせなければ(効率優先・焦りのスイッチ)」

 と自己啓発セミナーに通ったり、たくさんの本を読んだりしてしまいます(短期目標依存スイッチ)。

 休んでいるのに、休んでいない状態です。


 さらに、休養期間が数ヵ月以上になってくると、
「皆に迷惑をかけているから、少しでも早く復帰しなければ(気配りスイッチ)」
「これ以上休んでいると退職させられる(不安スイッチ、人間不信スイッチ)」

 などと考えて、落ち着かなくなります。

 結局、まだ十分治っていないのに、復帰してしまうことが多いのです。


 復帰しても、浅い回復なので、すぐ調子を崩します。そこで、短期間でも休めればいいのですが、それができない。
「これぐらい我慢しなければ(我慢のスイッチ)」
「今度休むと、本当にダメ人間になる(休めないスイッチ)」

 と考えてしまいます。自分なりの対処法、アルコールや運動、ギャンブル、宗教などにはまり込む人もいます(しがみつきスイッチ)。

 結局、深刻な状態になるまで対処できないのです。

 がんばり癖が抜けない人の中には、このパターンを繰り返し、七割回復の中途半端な状態からなかなか抜け出せず、十年以上もその状態で苦しんでいる人もいるのです。

 私は、そういう方々の十割(本来)の姿を知っている(聞いている)だけに、本当にもったいないことだと感じてしまいます。


 一方、同じがんばり屋さんでも、その経験を(かて)にして一皮向けた自分に成長できる人もいます(この復活し、成長する力は「レジリエンス」と呼ばれています)。

 一つの経験で、落ち込んだままになるか、成長するか。

 その鍵はまずは「自己嫌悪スイッチ」「休めないスイッチ」をオフにできるかにかかっています。


 がんばり屋さんが、本書を手に取るということは、ある程度の挫折を感じているということです。それは、レジリエンスを発揮するチャンスです。

 巻末に、レジリエンスをどれぐらい身につけているかを計る「大人の心の通信簿」を載せておきました。

 日頃から、この視点で生活し、自分をチェックしてみてください。

 それこそが、今のあなた(がんばり屋さん)のがんばりを向けるべき方向性なのです。



この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:0文字/本文:1271文字
      この記事を収録している本
      レビューを書くレビューを書く

      今レビューすると30ポイントプレゼント! 今レビューすると15ポイントプレゼント! 犬耳書店で初めてのレビューはさらに30ポイント! ポイント詳細はこちら

      この本の目次