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(2021/11/26 追記)

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超入門 メジャーリーグの英語
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第2章 まだまだ知りたい必須用語

『超入門 メジャーリーグの英語』
[著]烏賀陽正弘 [発行]PHP研究所


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英語の勉強になる電光掲示板

 テレビに映し出される電光掲示板の文字は、英語の勉強に役立つ。私がヤンキー・スタジアムに行ったとき、次のような応援の言葉が電光掲示板に映し出されていた。

 ヤンキースの選手がきわどいボールを見極めて四球を選ぶと、そのとき見たのは、“Good eyes!(グッド・アイズ)、「選球眼がいいぞ!」”だった。

 また、ヤンキースのチャンスが訪れると、進軍ラッパの高らかな音とともに、電光掲示板に“Charge!(チャージ!)、「それ行け!」”と映し出される。すると観客が一斉に「チャージ!」と大声を上げる。

 逆にビジターの打者が追い込まれると、今度は“Clap!(クラップ!)”と出る。「拍手喝采(かつさい)せよ!」のことだ。これが電光掲示板に表示されると、その途端、応援のため観客が一緒になって手を叩くのである。

 なお、イチローが活躍するセーフコ・フィールドの電光掲示板に“NOISE!(ノイズ!)”と、大きく表示されることがある。この原意は「物音(ものおと)」や「騒音」だが、ホームチームのマリナーズが好機を迎えると、「大声を出して応援しよう!」と観客に促す言葉だ。

 また、同球場の電光掲示板に“ON YOUR FEET!(オン・ユア・フィート!)”と出ることがあり、「立ち上がって応援しよう!」を意味する。特にマリナーズがリードをして、9回裏ツー・アウトを迎えて勝利目前になると、このサインでファンが一斉に立ち上がって、大声援を送るように求めるのである。
一般化した名言やモットー

 ベースボールは、アメリカで140年超の古い歴史を誇っているだけに、庶民生活の中にすっかり溶け込み、その主要な文化の一つとなっている。それを反映して、野球用語によるスラングが数多く作られ、ベースボールの試合中に使われるだけでなく、一般用語としても多く取り入れられている。

 ここでは、その中でも実況放送をナマで聴いているときに、コメンテーターが絶えず使う代表的な用語を列記することにした。これを知っておくと、試合内容が分かりやすくなるので、ゲームへの興味がますます湧くのである。

名言

1)It ain't over till it's over.(イッツ・エイント・オーバー・ティル・イッツ・オーバー)

 ※ain't=is notの口語体、“It's not over till it's over.”ともいう

 1950年代に活躍したヤンキースの名捕手、ヨギ・ベラが述べた有名な言葉である。直訳すると、「ゲームは終わらなければ、何も終わらない」になる。すなわち、「試合は終わらなければ、結果が分からないから、それまで懸命にプレーしろ」という意味になる。

 この訳に最もぴったりしているのが、麻雀(マージヤン)仲間が使う「勝負は下駄を履くまで分からない」である。野球では大量得点をしていると、つい気が緩んで逆転されることがままあるので、「最後まで油断をするな」という警句なのだ。

 これで思い出すのは、2005年6月、タンパベイ・デビル・レイズ(現在、レイズ)が大量8点もリードをしながら、結局、9点差でヤンキースに敗れた極端な例である。

 また、ヤンキースの強打者A・ロッドは、前年、勝負弱さを酷評されたが、2007年シーズンは、開幕来、別人かと見違えるばかりの好調さで、ア・リーグ最速記録の14ゲームで10本塁打を打った。しかもそのうち、劇的な逆転サヨナラ(満塁とスリー・ラン)が実に2回もあり、これは同チームの新記録である。その2回目のときは、ヤンキースが6対2で、一時、敗色濃厚だったが、ツー・アウトでサヨナラを打った後に、この言葉を口にしたのである。
2) Nice guys finish last.(ナイス・ガイズ・フィニッシュ・ラスト)

 名監督レオ・ドローチャーが、ブルックリン・ドジャースの指揮を執っていた頃に吐いた名言である。これは「いい奴ほど、いつもビリで入ってくる」を意味する。

 懸命な努力をして野球規則を正直に守り、報いられてしかるべき選手なのに、報いられないことが往々にしてある。長い監督経験を積んだドローチャーが、この厳しい現実を述べたのだ。

 その後この言葉は、生存競争の激しい人間社会の中で、善人ほど得てしてうだつが上がらず、ワルがのさばる世の常を風刺する語として、一般に使われるようになった。


3) It's not power but movement of ball.(イッツ・ナット・パワー・バット・ムーブメント・オブ・ボール)
※movement(ムーブメント)=動き

 投手の投げ方のアドバイスについて、コメンテーターが口にした名言である。「ピッチングはボールの力ではなく、動きである」を意味する。つまり、「ピッチングはボールの速さや重さでなく、バッターの手元でどんなに微妙に変化するかにある」ことを指摘している。
4) Get 'em on, get 'em over, get 'em in!(ゲッテム・オン、ゲッテム・オーバー、ゲッテム・イン!)
※“'em”は“them”の略で、「選手」を指している

 これはロサンゼルス・エンゼルスのモットーで、「確実に点数を入れるよ!」のことである。すなわち、「確実に塁に行き、進塁させ、ホームに迎え入れよ!」を意味している。
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