勝負師には「最後まで勝負をあきらめなかった人」というイメージがあるらしい。そのせいか、「桜井さんは人生においてあきらめたことってあるんですか?」と聞かれたことが一度ならずある。
もちろん、私にだってあきらめたことは、これまで生きてきたなかで何度もある。
どんなときでもあきらめないで頑張るというのは、別にいいことでもなんでもない。ここであきらめずに頑張れば、かえって非常に危険だというときに、それでもあきらめなければその人は自滅するだろう。
たとえば、あなたがもしうつ病にかかって休職をすすめられているのに、頑張ってハードな仕事をこなそうとすればどうなるだろうか。