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暗号に敗れた日本
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歴史
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まえがき

『暗号に敗れた日本』
[著]原勝洋 [著] 北村新三 [発行]PHP研究所


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「太平洋戦争中のミッドウェー海戦の敗北、連合艦隊司令長官山本五十六大将の戦死など、米軍の暗号解読によるといわれているが、本当のところはまだ確実にはわかっていないんだよ」。一九七五年一一月、防衛庁防衛研究所戦史室(現在の防衛省防衛研究所戦史研究センター)戦史編纂(へんさん)官野村實氏の一言をきっかけに、山本長官機撃墜の原因に関するリサーチは始まった。

 その時は、日本の暗号全般にかかわるとは予想もできなかった。米海軍省海軍歴史史料部作戦記録保管所長ディーン・C・アラード博士から送られた山本機撃墜に関する戦闘記録、一九四三年四月二六日付任務報告(第一報)の中に、「追加情報は、ウルトラ情報源から活用された」とあった。


 ウルトラとは何か? その追跡から解きを開始した。

 一九七八年四月、首都ワシントンの米国立公文書館八階西翼で、ジョン・テイラー氏に出会った。彼は「ウルトラは真珠湾攻撃に関するため未だ機密である」と教えてくれた。ウルトラとは、米国の国益に関する部類に区分された暗号解読を含む通信諜報を意味する機密事項であることが判明した。諦めきれない私の執拗(しつよう)な要請に、遂に暗号解読情報・ウルトラが山本搭乗機撃墜に関与した証拠が、公文書館から送られてきた。感激の一瞬だった。


 三九年経った現在、メリーランド州カレッジパークにある米国立公文書館に膨大な量の暗号に関する史料が保管され、一般に閲覧できる時代になった。一九九六年以降四〇回におよぶリサーチの結果、日本海軍と外交暗号に関する報告ができる機会が与えられたことは望外の喜びである。


 このたび、北村新三氏が第二章(二・二から二・四節)、第四章、第五章(五・六節)、第六章をもって複雑難解な暗号自体を担当、情報的側面から十分に掘り下げて解説してくれたことに深く感謝します。

 戦史的な第一章、第三章、第五章、第七章は、私が担当した。振り返れば三九年の歳月が流れていた。今は亡き野村・テイラー両氏に本報告を読んでもらえないことが悔やまれる。


 長年の史料収集にあたり適切な助言と支援をしてくれたディーン・アラード、キャサリン・ロイド、チャールス・ハーヴァライン、柴田武彦、冨井直希、関澤仁悦、水野正、吉野喜信、泉山裕子、柳原緑、石澤真悠子、外交史料館白石仁章、気象庁図書館浜口正尚の各位には深く感謝を申し上げたい。

原 勝洋 



 真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、山本連合艦隊司令長官、戦艦「大和」などは少し歳をとった世代なら聞いたことのある話である。

 それが多くの場合、日本側の暗号被解読に大きく関係していたことは、原勝洋さんの書物などで知った。


 もともとシステム工学関係を専攻した筆者は、暗号論の専門家ではないが、原さんが入手された膨大な資料を元に暗号論的、あるいは情報論的立場からの解説を入れた。

 軍事史の通信側からの解釈の一助となり、また当時の暗号の技法がどの程度のものであったかをご理解いただける素材となれば幸いである。


 執筆にあたり文献収集、技術史料の提供、さらには貴重なご意見を賜った防衛省防衛研究所小谷賢、暗号史研究家近藤昭氏、京都大学名誉教授小林啓祐、神戸大学元理事土井亨、横浜旧軍無線通信資料館長土居隆、NTT技術史料館岩田玲子、寺脇元二、神戸大学野邑理栄子、松本卓也、同大原誠の各位にお礼申し上げる。

北村新三 


執筆担当部分

 原:第一章、第二章二・一節、第三章、第五章五・一から五・五、第七章

 北村:第二章二・二から二・四節、第四章、第五章五・六節、第六章



 この出版に対して、その構想の段階より、PHP研究所の大久保龍也さんに大変お世話になりました。著者ら原稿執筆が遅いことにも根気よく耐えていただきました。ここに厚く御礼申しあげます。


 平成二六年七月
原 勝洋 
北村新三 
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