ノイローゼ患者に腹を立てるのはノイローゼ患者と同じように不幸になることである。会社でウルフのいうノイローゼ患者に出会い、腹を立てそうになったら、自分から好んでノイローゼ患者と同じように不幸になる必要はない、と自分に言い聞かせることである。利己主義で独りよがりで自分を「神様」と思い込んでいるノイローゼ患者のために自分が不幸になることはない。
先にもいったとおり、いまの日本の企業や学校では、どこに行ってもノイローゼ患者はたくさんいる。上司であるか部下であるか、あるいは同僚であるかは別にして、とにかく人と協力して働くことのできないノイローゼ患者はどこにでもたくさんいる。