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生き方を考えながら英語を学ぶ
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語学・資格
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はしがき

『生き方を考えながら英語を学ぶ』
[著]加藤諦三 [発行]PHP研究所


読了目安時間:3分
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 語学というのは本当に上達するのが大変だと思う。私自身大変苦労をした。その語学の上達には二つの条件があるような気がする。

 一つは時期。学び始める時期は早ければ早いほどいい。しかし現実には英語の勉強をしようと思ったときには,多くの人はすでにある年齢に達している。

 多くの人はあるとき「英語をもっと勉強しておけばよかった」と思う。そう気がついたときには,残念ながら記憶力のもっともよい時代をすでに過ぎている。でも勉強しなければならない。

 もう一つの語学上達の条件は才能である。生まれつきの才能があってすぐに上達する人もいる。中には,3,4年しかアメリカで勉強していないのにうまくなる人もいる。もちろんきわめてまれな例である。3,4年の留学では使いものになる英語の上達はまず無理である。私などは外国生活はかなり長いがいまだに英語で苦労をしている。

 そんなわけで普通の人は涙ぐましい努力をしながらもなかなか期待したほど上達しない。私は残念ながら生まれつきの語学の才能がなかったほうである。だから長年にわたって涙ぐましい努力をしなければならないほうだった。

 そして考えてみれば,時期も才能も味方してくれなかったという人がほとんどであろう。残るのは語学学習の方法である。語学の勉強には色々な方法があるだろう。そのうちに自分の性格,条件に適したものを選ぶしかない。

 私は若いころから「人間,いかに生きるか」というような本をよく読み,かつ自分でも書いてきた。つまりそれだけ生き辛い人間だったのである。どう生きたらいいのかを迷ったという点においては誰にもまけないくらい苦しんだ。あまり名誉なことではないが。

 そんな私があるときにふと気がついたことがある。どうも語学の才能のある人はあまり「人間,いかに生きるか」というようなことに苦しんでいないということである。実際に調査をしたわけではない。ただそう感じただけである。英語学習の本の文章にはそのようなテーマの文章がほとんどないのである。

 そこでそれなら私は「人間,いかに生きるか」というようなことをテーマにして語学を勉強しようと思った。私は若いころからこの「人間,いかに生きるか」というテーマについての本を読むのは苦にならなかった。このての英語の本だけは億劫にならないで読めた。それだけこのテーマには興味があったからである。

 バスケットに物凄い興味を持っている日本の中学生がアメリカにきて,新聞のスポーツ欄を読みたくて夢中で勉強した。このような勉強の仕方というのがあるだろう。

 そこで,私は私と同じように人間の生き方に興味を持ち,かつ英語を勉強したいと思っている人の読む本を書きたいと思った。この「人間,いかに生きるか」というテーマに興味を持っているし,かつ英語を勉強したいと思っている人である。そういう人は普通の本で勉強するよりもはるかにこの「人間,いかに生きるか」というテーマで英語を勉強したほうがいいに決まっている。

 だからこの本はべつに赤線を引きながらスタンドの灯の下でばかり読むものではない。旅にでるのにポケットの中に入れておいてくれてもいいし,友だちを待つ間に読んでくれてもいい。好きな音楽を聞きながら人生を考えたいときに,そばにおいておいてくれてもいい。どう読まねばならぬということもないので自分にあった読み方をしてもらいたい。

 この本の文庫化についても今までの文庫の担当の荒田真理子さんにお世話になった。紙面をかりて日頃のご苦労に感謝を表したい。すでに26冊目の文庫である。

加 藤 諦 三 
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