まなじりを決して何かをやる
人間が何かをまなじりを決してやろうとするときは決してだれかに賞賛してもらおうとか,認めてもらおうとか,愛されようとか,好かれようとか,そんなレベルの動機ではない。まなじりを決する,とはこの俺がやる,ということである。「あなたがこうしたから私はこれを出来なかった」などと相手との関係を持ち出さない。
腰がすわってないと,他人に見せるための行動が多くなる。また他人はこういうことをしてくれなかった,という不平が多くなる。人間は退行欲求に従っていると必ず不幸になる。
If you follow the desire to regress when you are young, you are sure to lead an unpleasant life.
退行欲求に従って負の恍惚のなかで生きている人間は,周囲への要求だけで人生を生きる。要求が過大だからだれもかなえてくれない。だから不満でしようがない。この通りである。さらにこの過程で考えなければならないのは,その人は活動的ではないということである。怠惰であるということである。“不機嫌は怠惰と同じである”とはゲーテの名言である。