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稼げる! 新農業ビジネスの始め方
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ビジネス
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はじめに 加速する農業の〈ビジネス化〉

『稼げる! 新農業ビジネスの始め方』
[著]山下弘幸 [発行]すばる舎


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 新しい農業、「新農業ビジネス」は儲かるチャンスに満ちている!

 まず私が訴えたいのはその点です。

 私が本書を書きたいと思った原点は、新たな生き方を模索している方々を農業界にリクルートしたいという思いです。
「農業界はいいよ。みんなこっちにおいでよ!」というメッセージを発信して、まずみなさんに、「今の農業って、そんなふうになっていたんだ。意外だな。知らなかったな」と感じてもらい、さらに「それだったら、自分にもチャレンジできるんじゃないかな」「やってみたいな!」と思ってもらいたいのです。

 みなさんは、「農業」に対してどんなイメージをいだいているでしょうか?

 いまだに「泥にまみれて働くブルーカラーの仕事だ」と思っているのでは?

 残念ながら、それは仕方のないことかもしれません。これまでの日本における農業の位置づけがそういうものだったからです。

 1960年の日本の「農家人口」は3441万1000人、「農業就業人数」が1454万2000人、「基幹的農業従事者数」は1175万人でした(農林水産省「農林業センサス」、「農業構造動態調査」より)。

 農業人口とは農家の世帯員の総数、農業就業人数とは16歳以上の世帯員のうちで主として自営農業に従事した者の総数、基幹的農業従事者数とは農業就業人口のうち、ふだんから農業を主な仕事としている者の総数です。

 ちなみに同年の日本の総人口は9341万8501人でしたから、約37%の人が農業で食べていたし、16歳以上の人の約1316%が農業に従事しているか、主たる仕事にしていたということになります。

 すなわち、農業はまさに日本の基幹産業だったわけです。

 その後、日本の産業構造が変化していく中、若者がどんどん集団就職して都会に出ていくようになりましたが、今、都会で暮らしている人たちに聞くと、「実は私のおじいちゃんたちも農家だったんですよ」とか、「いや、うちの家内の実家も農家なんですよ」という人だらけですし、二世代、三世代(さかのぼ)ると、農家だったという人がほとんどです。それだけ、日本人にとって農業は身近な産業だったわけです。

 ところが、多くの人が農業に対してマイナスのイメージをいだいています。

 おじいちゃん、ひいおじいちゃんたちから、苦労話をさんざん聞かされてきたからでしょう。農業に対するイメージが、野良仕事をしていた頃の農業で止まっていて、
「農業って、たいへんだ」と思い込んでいます。

 その結果、みんな「今さら農業を選択するなんてあり得ないよね」と、〈農業〉を最初から敬遠してしまっているのです。

 もちろん、日本人が農業をさげすんでいるわけではありません。むしろ、神聖なものだととらえています。

 たとえば、古くから伝わる五穀豊穣を祈る祭りや神事を、とても大切にしています。あるいは近年では、「アグリカルチャー」という言葉がブームになっていて、「農業を文化継承という側面から見直そう、農業とは神々しいものだ」などという人も増えています。それはそれで、たいへん結構なことだと思います。

 しかし、それが農業の発展という面ではマイナスにはたらくケースがあることも見逃してはなりません。〈文化継承〉だとか〈農業は神聖なものだ〉といった側面ばかりが強調されると、「農業とは、経済社会とはちょっとかけ離れた世界観の上に成り立つものだ」という話になりがちです。そのため、理想論ばかりが先行して、なかなか「農業を〈産業〉としてとらえよう」という話にならないのです。

 さらに言うなら、なにより問題なのは、「サラリーマンは平均年収400万円だが、農家の年間所得は150万円くらいしかない」「農業は儲からない」「だから農業では食べていけない」というイメージができ上がっていることです。

 まずは、そのイメージを捨ててもらいたいと思います。

 日本の農業は劇的に変わっています。驚くほどテクノロジーが進んで、〈頭を使う職業〉になっています。それと同時に、農業をビジネスとしてとらえ、大成功している人が次々と誕生しています。

 確かに今、いきなり「農業はすばらしい就職先だよ」と言われてもピンとこないと思います。特に、都会で暮らしている人たちにとっては、「なに言ってんの?」といったところでしょう。それは、多くの人が農業をきわめて限定的にとらえているからです。

 たとえば、商業、工業、サービス業も、農業と同様、下に〈業〉が付いていますが、それぞれ、どんな産業かと聞かれたら、「商業は右から左にモノを動かすこと(商い)によってお金儲けをしている業」「工業は原材料を加工し、製品として付加価値を付けることでお金を儲けている業」そして「サービス業は物品ではなくサービスを提供することでお金を儲けている業」だと答えるでしょう。

 それに対して「農業は?」と聞かれると、多くの人は「農業とは、人に有用な植物を栽培、あるいは有用な動物を飼養することだ」と答えるところで止まってしまいます。なにが言いたいかというと、「農業は生産物を売買するところまで含めたビジネスだ」と考えている人は、まだまだ少ないということです。

 私はそこに気づいてほしいと思っています。人はお金を得るための経済活動を〈業〉と呼んでいますが、農業も「ビジネスであるという点では、他の業とまったく同じなんだ」ということに――。


 日本の農業は大きな変革期を迎えています。

 農業をビジネスとしてとらえる人たちが登場し、「新農業ビジネス」と呼んでいい、新たなビジネスモデルが次々に生み出されていますし、1年に1億円売り上げる新農業人が続々と誕生しています。

 またそれにともなって、新たな人材、それも農業以外のスキルをもった人が広く求められるようになっています。

 今、みなさんはビジネスマンとして働く中で身につけた、さまざまなスキルを駆使して活躍していることと思いますが、農業界でもそれらのスキルが必要とされるようになってきたのです。

 たとえばパソコンの得意な人がいたとしましょう。自信のある人は、就職先としてグーグルのような超最先端の会社をめざすでしょう。しかしそこには、すでに優秀な人がいて活躍しています。そのため、就職すること自体も難しいし、なんとか就職できてもなかなか活躍の場を与えられない、という場合も少なくありません。

 それくらいなら、中小企業をめざすという人もいるでしょう。今、中小企業は人手不足で困っています。グーグルではトップに立てなくても、中小の企業なら、自分の能力を最大限に発揮でき、しかも「ああ、うちによくぞ来てくれた」とVIP待遇を受けられるでしょう。

 あるいは、放送関係の仕事に就きたいと思っている女性なら、競争の厳しいキー局の女子アナとしては活躍できなくても、地方局でならトップアナウンサーの座を手にすることができるかもしれません。

 実は、今の農業界もそれと同じです。つまり、農業ビジネスの最前線では、みなさんがもっているスキルを活かす場がどんどん広がっていますし、その需要は今後ますます高まっていくことは間違いないのです。

 ところが残念なことに、今、農業に携わっている人ですら、それをきちんと理解している人は少ないのが現状です。

 相変わらず、「農業はたいへんだ。きつい。儲からない」と言われる中で、後継者が育たず、高齢化が進んで担い手がどんどん減少しています。

 前述したように、1960年には1175万人だった基幹的農業従事者数は、2017年には150万7000人にまで減っています。しかもそのうちの100万1000人は65歳以上です。そして、「農業は神々しいんだけど、野良仕事をしてなんぼの肉体労働だよ」「農業なんて、おじいちゃん、おばあちゃんが苦労してやるもんだよ」というイメージだけが先行してしまっています。

 しかし、そんな農業界にめちゃめちゃ稼いでいる人たちが出現しています。年間10億円を売り上げる人もいれば、メルセデスやBMWを乗り回している人もいます。

 その人たちは、よっぽどおいしい野菜をつくったり、よほど特別な農法をしたから成功した……わけではありません。実は、「農業はビジネスなんだ」ということに気づいただけ! 農業をビジネスとしてとらえることができた人が、チャンスをつかみ、びっくりするような所得を得ているのです。

 本書では、そんな農業ビジネスの最前線を紹介しながら、どのようにして農業ビジネスに参入していけばいいのかについて、解説していくことにしましょう。

株式会社農テラス 代表取締役
山下弘幸
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