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栗田昌裕の 能力を120%引き出す「気」の技術
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生き方・教養
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第六章 知性の共鳴現象の不思議をとらえる

『栗田昌裕の 能力を120%引き出す「気」の技術』
[著]栗田昌裕 [発行]PHP研究所


読了目安時間:34分
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「気が合う」ことを科学する


 世の中には、「気が合う」とか「気が合わない」という人間関係があります。これはいったい何を意味しているのでしょうか。


 仲のよい人間同士で「気持ちが通ずる」とか、贈り物に「気持ちをこめる」という言葉もあります。これは何か特別なことを表しているのでしょうか。本書のテーマは「気」に関するものですから、このような人間相互の「気」の伝達に関して触れないわけにはいきません。


 このようなことを扱う際に、私は二つのことを提案します。


 第一は、「気」という言葉を「情報」という言葉で置き換えて意味をとらえてみることです。このように置き換えて意味が通ずるならば、それは科学的に取り扱える可能性があります。


 たとえば、「気が通ずる」という現象を「情報が通ずる」と言い換えてみると、この文章は意味がとれることが分かります。すると、「ではどのような情報が、どのような仕組みで、どのように通ずるのか」といったさまざまな具体的な側面を科学的に扱う道が開けるのです。


 第二は、このような現象は、本来、日常生活の中で観察されることですから、最初から特殊で超能力的な力が関わっている現象として扱わないで、「普通の人間の能力」として取り扱うべきだということです。


 超能力的なこととして扱うと、「稀な出来事」、「稀な人達の間で生ずる出来事」という固定観念が生じて、それに縛られてしまい、仮に何らかの結論が得られても、それは「特殊な現象」の結果という意味しか持たなくなってしまうのです。


 ところが、普通の人間の能力としてそれを扱い、きちんとした結果が出れば、それは普遍的な内容を持った、誰にでも意味のある社会的に有用な結果となるのです。


 さて、以上のような前置きをした後で、早速、事実の検証にとりかかりたいと思います。


 私は、栗田式速読法をはじめとする能力開発法を指導する途中で、無意識のうちにさまざまな類似な着想が近くに座っている人々の間、特に前後・左右・斜めの隣同士(すなわち空間的に隣接した人同士)でなされるのを発見しました。そのような事実を私は「知性の共鳴」と呼びます。


「共鳴カード」で共鳴現象を具体化する


 このような共鳴現象を分かりやすく「見る」ために、「共鳴カード」というものを開発しました。共鳴カードの外観を次に示します。


 これはジグソー・パズルの一片のような形をしており、表面の各欄に、受講者が自由に記入できる仕組みになっています。裏面には、何を記入すべきかの指示も示唆してあります。これを受講者に渡して、司会者の一定の指示のもとで、受講者全員に同時に書き込んでもらうのです。


 その結果、さまざまなおもしろい気付きや発見がなされます。この際には、お互いに何を書いているかは、いっさい見たり見せたりできないルールになっています。


 実際には、書き込まれたカードはもとの座席配置通りに再現され、一枚のシートを作成します。


 このシートは共鳴シートと呼ばれます。できあがった共鳴シートを見渡すと、記入時に、それぞれの受講者が何を考えていたかが一望のもとに見えてきます。この一連の作業を、私は「シンクロエックス試行」と名付けています。


 早速、共鳴シートの実例を眺めることにしましょう。


 次の解説に進む前に、後掲の共鳴の例および共鳴の例の図をしげしげと眺めて、それぞれの間に何か「共鳴」がないかどうかを各一分間くらい眺めてください(文字や数字は無視して、図形やイラストだけ眺めてください)。


 それを自力で読み切り、感じ取った上で、みなさんの判断と私の判断とを照合してください。


 読めましたか?


 では、次に進みましょう(次の解説を読む前に必ず自分の考えをまとめてください)。


水車につながる共鳴が意味するもの


 一九九六年一二月一二日に施行された栗田式速読法の第二四八初級クラスの最終回で、共鳴カードを用いたシンクロエックス試行が行われました。


 そこではたくさんの興味深い共鳴例が認められたのですが、特に次のものが注目されました。これは四四人のなす共鳴シートの一部分を切り出したものになっています。


 では、解説をしましょう。


 なお、このシートを見る時は、座席位置の呼び方に慣れてください。たとえば、23と言う場所は、前から二列目で左から三番目の座席位置を示します。シートの上方が、司会者のいる前方になっています。つまり、このシートはみなさんの描いている場所を天井から眺めた形になっています。


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 下欄に水車小屋が描かれています。右下(すなわち、実際には右後方)の34の下欄にも家が描かれています。両者の家は類似した形に描かれているのがお分かりでしょうか。その上、両図とも同じ方向に川が流れているだけでなく、左下の部分に植物が描かれているところも類似しています。


 もちろん、二人とも、お互いに何を書いているかを知らないままで描いたのです。この例は、「構成が類似した」共鳴を示す例になっています。


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 図形欄に家を表す図が描かれていることに注目しましょう(各カードの一番下は、映像的なイメージを書く場所であり、下から二段目は図形やパターンを描く欄になっています)。


 この家の図は、34の図形欄に家の屋根が描かれていることと共鳴しています。両方の図は同時に描かれたものなのです。どちらも、屋根の上に、さらに煙突とそれに似た何かをつけていることに注意しましょう。


 この「家の共鳴」は、前記の川べりの家のイメージに先行して描かれたものであり(カードは、指示にしたがって上から順番に描かれている)、それらが共鳴する出来事の先駆けになっています。


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 橋梁が描かれています。書いた人は何か心に浮かんだ映像を描いたものの、「橋か?」と書いているところを見ると、実際には何を描いているのか本人もよく分からないまま描いたもののようです。


 この形は実は左の23の水車の形と共鳴しているのです。24の人は、本人も何を描いているのか自覚しないまま、意識に浮かんだ映像を描いたわけであり、このような場合は、いわば共鳴の「受信者(受け手)」であることを表明しています。


 それに対して、23の人は、水車の横の川の向こう岸に、「右」という書き込みを追加しており、これは右方の人、すなわち24の人と共鳴しているという「自覚を持っていた」ことを示しています(この「右」という書き込みは、「誰かと共鳴しているように感じたら、それを矢印で表示するように」と私が指示したために追加された内容です)。

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