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(2021/11/26 追記)

犬耳書店の作品をRenta!に順次移行します。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

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海外経験ゼロでも仕事が忙しくても「英語は1年」でマスターできる
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語学・資格
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第4章 学習ジャンル別・最短最速のトレーニング法

『海外経験ゼロでも仕事が忙しくても「英語は1年」でマスターできる』
[著]三木雄信 [発行]PHP研究所


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教材・スクール選びからIT活用まで


 この章では、ヒアリング、スピーキング、ライティングといった学習ジャンル別に、具体的なトレーニング法をご紹介します。

 ここでも、ポイントは「最短最速」と「超目的思考」。できるだけ速く効率的に、ゴールに到達することを目指します。

 よって、繰り返しになりますが、自分の目的に合った学習をすることが大前提です。

 各ジャンルについて触れますが、「自分はライティングがまったく必要ない」というなら、スピーキングとヒアリングの学習に集中してください。

 反対に、「自分が英語を使うのは、メールのやりとりだけ」という人は、ライティングの学習に集中すればいいでしょう。しかもライティング全般ではなく、メールの書き方だけに絞って勉強し、その道を究めればいいと思います。

 教材についても、あれこれ手を出さず、絞りに絞り込むのが鉄則です。

 私が使ったのも、英語の交渉で使う会話例が収録された薄い本一冊と、映画一本とそのスクリーンプレイ一冊のみ。たったこれだけです。

 それでも一年間でビジネスに必要な英語をちゃんとマスターできました。その方法とコツを詳しく解説していきましょう。

Points of chapter.4
正しいやり方で着実に力をつけよう!
上達スピードを加速させる学習法


ヒアリング 01 聞き流しているだけでは絶対聞けるようにならない

ヒアリング 02 テキストとにらめっこで、音とスペルをひもづける練習をする

ヒアリング 03 教材は一つに絞る。イチ押しは好きな映画!

ヒアリング 04 ただ聞くだけでなく、シャドーイングをするのがミソ

スピーキング 01 厳選した一冊を丸暗記し、最低限の言い回しをマスター

スピーキング 02 「発音」は捨てて、「発声+リズム」にこだわる

スピーキング 03 スクール選びのコツ

スピーキング 04 自宅の電話で受験可能な「ヴァーサント」は超おすすめ

ライティング 01 英文メールは「テンプレート」をフル活用

ライティング 02 英文添削サービスは「ジンジャー」がおすすめ


  リーディング  「全体を機械翻訳→必要なところだけ精読」でOK

ヒアリング 01 聞き流しているだけでは絶対聞けるようにならない



 使える英語をマスターする上で、ヒアリングは極めて重要です。
「仕事で英語を使うのはメールや資料を読む時だけ」という一部の人をのぞけば、おそらくほとんどの人が「英語で会話すること」を目的にしているはずです。当然ですが、相手の話を聞き取れなければ、会話は成立しません。

 とはいえ、日本人の多くはヒアリングが苦手です。

 かく言う私もその一人でした。前述したように、孫社長の海外出張に初めて同行した時は、周囲の人たちが何を話しているのかまったく聞き取れず、真っ青になりました。

 でも、そこから勉強を始めて、約半年後には相手の話す英語がほぼ聞き取れるようになったのです。ヒアリング力については、ゴールとしていた一年を待たずに、かなりの向上を実感できました。

 今ではネイティブとの会議や交渉の場でも、問題なく会話を聞き取ることができます。通訳がつくと、むしろ「まどろっこしいから直接やりとりさせてくれ」と思うくらいです。


 私がどんなトレーニングをしたのか説明する前に、いくつかお伝えしておきたいことがあります。

 まず確実に言えるのは、垂れ流しで英語のシャワーをいくら浴びても、ヒアリング力は向上しないということです。BGMのように聞き流しているだけで、ある日突然、英語が聞き取れるようになった!……なんてことは起こりません。

 まったく意味がないとは言いませんし、聞かないよりは聞いたほうがいいかもしれませんが、あまりにも効率が悪すぎます。
「アメリカ人の赤ちゃんだって、英語のシャワーを浴びて言葉を覚えるじゃないか」

 そんなふうに言う人がいますが、赤ちゃんが英語で会議を仕切れるようになるまで何年かかるでしょうか。少なくとも、一年などということは絶対にあり得ないでしょう。

 そもそも、言葉に関する知識がゼロの状態の赤ちゃんと、すでにある程度のインプットがある日本人の大人では、学習の条件がまったく異なります。

 何度も言っているように、皆さんの中にはすでにある程度の単語や文法などの知識があります。であれば、その知識を耳から入ってくる音に結びつけながら聞いたほうが、学習効率ははるかに高まるはずです。
「なるほど、今聞いている音はこのスペルを表しているのだな」というように、音と知識を結びつけるから、英語で何を言っているのか理解できるようになるのです。

 そう考えれば、英語をシャワーのように聞き流すという学習法がいかに非効率的かわかっていただけるのではないでしょうか。


 そしてもう一度思い出してください。皆さんには目的があるはずです。仮に英語で交渉することが目的なら、交渉の場でよく使われる言い回しばかりを集めた教材を聞く。そうやって「超目的思考」に徹するからこそ、英語を短期間で聞き取れるようになるのです。

 逆に、英語で交渉をしたいと思っている人が、まったく関係ない旅行の会話集や文学作品の朗読を聞いても、勉強に身が入らないことは皆さんも想像がつくはずです。本当に自分にとって必要な英語でなければ、いくら耳に入ってきても集中できません。

 目的に合った教材を集中して聞く。それがヒアリング力を短期間で向上させる基本原則だということを、まずは理解していただきたいと思います。

ヒアリング 02 テキストとにらめっこで、音とスペルをひもづける練習をする



 そもそも、日本人はなぜ英語を聞き取れないのでしょうか。

 単語を知らない、あるいは文法を理解していないからでしょうか。

 たしかに、「discount(割引する)」という言葉がまったく頭になければ聞き取れませんし、一つひとつの単語を聞き取れても文法を知らなければ文章全体の意味をつかむことはできません。

 ただ、受験勉強をした人であれば、単語はある程度知っていますし、文法がまったくわからないわけでもありません。しかも、ビジネスの会話では、受験勉強のような難解な単語や、ややこしい文法はまず出てきません。つまり、読めばわかる英文ばかりなのです。

 でも、聞き取ることはできない。それはなぜでしょうか。


 私はヒアリングを学習してみて、主に二つの原因があることに気づきました。

 一つは、日本人は子音がほとんど聞き取れないこと。もう一つは、英語のリズムをなかなかつかめないことです。

 日本語というのはすべて母音が入っています。たとえば、「さくら」なら「sa-ku-ra」となり、どの音も母音とペアになっているわけです。

 ところが、英語には子音だけの音が存在します。そしてネイティブが話す時は、その子音が消失することがよくあるのです。

 例えば「hot」という単語は、日本人は「ホット」という音になると認識しています。

 でも実際にネイティブが話すと、これが「ホッ」と聞こえる。子音の「t」が消えたように感じるのです。耳から入ってくる「ホッ」という音と、自分が知識として持っている「hot」というスペルが結びつかないので、途端に日本人は混乱してしまいます。日本語にはない現象なので、それも仕方ないでしょう。

 その上、単語同士の音が連結する「リエゾン」という現象もあります。

 例えば「talk about」なら、「k」と「a」が連結して「トーカバウ」と聞こえます。さらに、最後の「t」は消失します。

 これを「トーク アバウト」という音だと認識していると、自分の中にある「talk about」というスペルと結びつかず、聞き取れないと感じてしまうのです。


 もう一つのリズムの問題も、なかなかやっかいです。

 日本語と英語のリズムの違いを表す最も象徴的な単語は何だと思いますか?

 それは「McDonald's」です。

 日本人はこれを「マクドナルド(ma-ku-do-na-ru-do)」と六拍のリズムで発声します。

 しかしネイティブの場合は、「Mc-Do-nald's」と三拍になります。あえてカタカナで書くなら、「マク‐ダァ‐ナルズ」となるでしょうか。

 しかも、最初の「M」は非常に小さく発声し、「D」は強く発声しますから、日本語の「マクドナルド」とはイントネーションもまるで違います。

 日本語のように、すべての音に母音がついて、一拍ずつ平坦な音で話し続けるという言葉のほうが世界の中では特殊なのです。

 よく「What time is it now?」は、日本語で「掘ったイモいじるな」と言えば通じると言いますが、あれはリズムが合っているからです。だから発音自体は多少おかしくても、ネイティブには通じるのだと思います。一つひとつの音の発音の正確さよりも、音の長さや速さ、緩急といったリズムを合わせるほうがじつは大事なのです。

音声を聞く時は、必ずテキストを見ながら


 ではどうすれば、この子音とリズムの問題をクリアできるのか。

 私が出した結論は、「音とスペルを結びつける作業を徹底的に繰り返す」ということです。
「耳から入ってくる音と自分の中にある知識を結びつけるから、何を言っているのかわかるようになる」とお話ししましたが、それを実際のトレーニング法に落とし込んだのです。

 とはいえ、やることは至ってシンプルです。

 音声を聞いたら、正しく聞き取れたかどうかテキストで確認し、また音声を聞く。これを何度も繰り返すだけです。でも、これを続けていくうちに、耳から入ってくる音とテキストに書かれたスペルを、頭の中でひもづけられるようになります。

 最初は当然、聞き取れるところと聞き取れないところがあります。

 だから聞き取れないところがあれば、テキストに戻ってスペルを確認します。
「全然知らない単語に聞こえたけれど、文字で見たら『talk about』じゃないか」と理解できるわけです。

 それをわかった上で、また同じ箇所を聞いてみる。
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