読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン

12/21に全サービスをRenta!に統合します

(2021/12/6 追記)

犬耳書店は2021年12月21日に、姉妹店「Renta!(レンタ)」へ、全サービスを統合いたします。
詳しくはこちらでご確認ください。

0
-2
kiji
0
0
1239036
0
あの有名人101人にみる 理想の逝き方
2
0
0
0
0
0
0
生き方・教養
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
6-1 「家族のため」という死に方

『あの有名人101人にみる 理想の逝き方』
[著]鷲田小彌太 [発行]PHP研究所


読了目安時間:16分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ

「人は孤独だ。生まれるときも一人、死ぬときも一人だ。」こういう言い方がまかり通っている。
「本人」の意識のなかではそうかもしれないが、「人」(人間)は生まれるときも死ぬときも「一人」ではない。自分一人では誰も生まれない。自分一人の「生」、その終端としての「死」などというのは、「仮構」(フィクション)にすぎない。
「誰がために生きるか」がつねに人生の「平凡」かつ「重要」な主題になる理由だ。

「家族」(ファミリィ)もまた広い意味では「共同体」である。ただし社会集団の一つであるだけでなく、そこで(のみ)人間が生まれ成長し死んでいくという意味で、社会集団の基本単位であり、(性関係によって結ばれる夫婦を基礎単位とした)血縁を基本とする強固な結合体という特質を持っている。

 人は、国家や会社はもとよりときには自分を捨象(しやしよう)(無視)することができても、家族(両親や子供たち)のことを捨象することはむずかしい。これが人間の無意識(自然)である。


▼岩崎弥太郎(いわさき・やたろう)[実業家](50歳)1835/1.9〜1885/2.7
………「覇権争いはやめて家族一致を」という遺言


 戦前、日本三大財閥といわれた。三井、住友、三菱である。三井と住友はともに戦国末から徳川初期に一家をなした長い業歴を持つ財閥だが、三菱は明治初期に弥太郎が一代で創建した新興財閥である。

 しかし、郷士よりもさらに下の地下(じげ)浪人の長男に生まれた弥太郎に、わずかの財力や門地があろうはずもなく、特別の学・武・文才に秀で商才さらには容貌に恵まれていたわけでもない。可愛気はさらになかった。ひたすら負けたくないと剛直に、意地を通して生き抜いただけだ。

 だが、三井、住友は明治期、すでに実際の経営は宗家から離れていたが、三菱は家長の意志がすべてで、家族・親族の一致団結を何よりも大事にしたし、またそれが唯一無比の財産であった。
この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:6875文字/本文:7672文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次