人は他人から評価されたり、褒められたり、賞賛されることに喜びを感じます。

　人間は他者からの愛を受けることで、喜びを感じる生き物だといえます。

　自ら歩くことも喋(しやべ)ることもできない状態から、人間の生は始まり、誰かが育ててくれなければ生きられない幼少期を経験します。

　自然界においては生まれてすぐに、自らの足で立って生きる動物もいます。

　基本的に、高度な生命になるにしたがって、成長までの過程で、親などからの庇(ひ)護(ご)を受けて育つ期間が長くなるといえましょう。

　鳥の雛(ひな)は、巣の中で大きく口を開いて、親鳥からの餌を受け取って生き、哺乳類は母親の乳を糧(かて)として成長します。