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自分に目覚める スピリチュアル旅へ 聖地巡礼、魂の故郷を訪ねて
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生き方・教養
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vi 魅惑的な中近東・西域の旅へ

『自分に目覚める スピリチュアル旅へ 聖地巡礼、魂の故郷を訪ねて』
[著]山川亜希子 [発行]PHP研究所


読了目安時間:28分
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トルコ




 昔はイスラムや中近東の国々はとても遠い存在でした。でも、いつの頃からか、とても好きになりました。魂が喜ぶというか、懐かしいというか、中近東や中国の西域地方のことを思うと、ドキドキワクワクするようになったのです。


 イスラエルやエジプトも中近東と言ってもいいかもしれませんが、私の中ではちょっと違う。ここはある意味、とても特別な場所に感じられます。世界の歴史で大きな役割を果たした場所であり、霊的にも今の世界に大きな影響を与えている場所のように思えるからです。


 それに比べると、他の中近東諸国や中国の西域地方は、もっと親しみのある、いわば懐かしい田舎、みたいな感じがします。私の過去生との関係かもしれません。


 初めて行った中近東の国はトルコでした。カッパドキアという地名を聞いたとたん、「ここに行きたい。あまり有名になる前に行かないと」と思って、1992年に8日間のツアーで行きました。イスタンブール、エフェソス、パムッカレ、コンヤ、カッパドキア、アンカラ、そしてイスタンブールから帰国するという、トルコ旅行の最も一般的なコースでした。その時はカッパドキアが目的だったので、他の場所がどのようなところかは、ほとんど調べもしませんでした。


 ところが行ってみると、ローマ時代の遺跡で有名なエフェソスには聖母マリアの(しゆう)(えん)の場所という、黒いマリア像を(まつ)った小さな聖堂がありました。ここにお参りするのも、隠れた目的だったのだと思いました。


 そしてコンヤ。ここはイスラムの秘教、スーフィーの一派であるメブラーナ教団の中心地であり、この教団を作った有名な詩人、ルーミーのお墓のある場所でした。ルーミーは世界で最もよく読まれている詩人と言われています。彼の詩は霊的な真理を語っていて、しかも美しくてそこはかとないユーモアもあって、それは素晴らしい作品です。私たちが訳した本にも、かなり(ひん)(ぱん)に引用されています。彼のお墓には大きな帽子が置かれているのが印象的でした。


 コンヤは宗教都市なので、宿泊したところも巡礼者のための宿舎のような質素なホテルでした。もしかして、コンヤこそ、この時私たちが訪ねるべき最も重要な場所だったのかもしれません。ルーミーとの出会いの場所だったからです。初めてのトルコの旅は思いもかけない、スピリチュアルな場所を探訪する旅となったのでした。


 イスタンブールも魅力的な都市でした。旧市街のアヤソフィア大聖堂や博物館になっているトプカプ宮殿、グランドバザールやエジプシャンバザールなど、有名な観光スポットはもちろんのこと、新市街のタクシム広場やしゃれた通りなど、もう一度ゆっくり楽しみたい、出来ればしばらく住んでみたいと思いました。



 この旅行で私はトルコが大好きになりました。そこで数年後、今度は友達を誘って東トルコに行きました。東トルコはまだ行く人も少なく、同じトルコでもとても素朴で静かな雰囲気の場所でした。人々もとてもやさしくて親切でした。春、野の花が咲き乱れている季節だったのですが、歩いていると10歳くらいの男の子が私たちに可愛い花束を差し出し、私たちがお礼を言って受け取ると、恥ずかしそうな笑顔で去って行きました。


 ネムルート山の近くに滞在中、自由時間に友達と山道を散歩していると、やはり10歳くらいの可愛い2人の女の子に出会いました。彼女たちも野の花を()んで花束を作って私たちに差し出しました。そしてしばらくおしゃべりしながら、4人で野原を散歩しました。


 彼女たちはトルコ語ですから、何を話しているかはわかりません。それでも心と心が通じるというか、4人で英語、日本語、そしてトルコ語でおしゃべりしたのでした。帰り道、2人は私たちをおばあさんの家に案内してくれて、おばあさんから温かいミルクをご馳走になりました。


 東トルコの突き当たりにあるワン湖では、ピクニックに来ていた大学生に誘われて、一緒にダンスを踊りました。彼らの民族の踊りでしょうか、簡単な振り付けのフォークダンスのような踊りをみんなと手をつないで踊っていると、とても楽しくて嬉しくて、トルコの人たちと心が通い合ったように感じました。


 カルスという町では、通りを歩いていると、突然向こうから歩いて来た男の人が、英語で私たちに話しかけて来ました。それも、「僕はアンカラで働いていたのに、ここに左遷されてしまった。ここはひどいところだ。僕はとても不幸だ。早くアンカラに戻りたい」と文句を並べ、言い終わるとさっさと歩いて行ってしまいました。(ふん)(まん)やるかたない気持ちを外国人の私たちにぶちまけて、少しはすっきりしたかしらね。



 そしてトラブゾンという黒海沿岸の町を自由時間に歩いていると、20歳くらいの美しい女性と出会いました。彼女は英語の練習のために私たちと話したいと言って、一緒に歩き始めました。私の友達は英語がとても上手なので、彼女の良い話し相手になって、いろいろなことを聞いていました。町をあちこち案内してくれてから別れる時、彼女は涙ぐみながら私の友達に言いました。

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