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「青い鳥」をさがしすぎる心理
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生き方・教養
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第2章 同じ体験が幸福にもなるし、不幸にもなる

『「青い鳥」をさがしすぎる心理』
[著]加藤諦三 [発行]PHP研究所


読了目安時間:20分
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16 あんな女とか、あんな男とか言われても、自分が好きな男や女なら結婚しても幸せになれるだろう。




 他人から見て理想の基準ではなくて、自分から見て理想は何かということが大切である。他人の決めた理想の基準は他人の世界観である。他人から見て東大と早稲田とどちらがいいかと考える人は、どちらに受かってもその後の長い人生で挫折が待っている。他人から見て成蹊と慶応とどちらがいいかと考える母親は長い人生で子供を失敗させる。

 自分自身が一番高いと思うところを目指すことである。自分は東大にいきたい、あるいは自分はコックさんになりたい、だからフランス料理の勉強をしにフランスにいきたい。

 いかに満足に生きられるかは、他人の基準に達したか、達しなかったかではなく、自分の基準に達したか達しなかったかである。自分の基準とは他人に自分を良く見せる基準ではない。



17 結果はどうであれ、自分を表現する。




 誰でも自分を表わすのは怖い。拒否される可能性がある、だから怖い。怖くない人などいない。ただそれを克服して行動できるか、できないかの違いだけである。

 勇気とは自分を信じることであり、相手を信じることである。相手に対して自分を出すことは怖い。拒絶される可能性ばかりではない、嫌われるかもしれない、軽蔑されるかもしれない。

 その恐れを乗り越えて、あえて自分を出す。あえて挑む。結果はどうであれ、自分を表現する。その恐れというハードルを乗り越えたときに、初めて自分を理解してくれる人が出て来るのである。そして自分にも自分がわかってくる。

 勇気ある行動をするエネルギーの根源は、人とのふれ合いと自分の意志である。自分の人生の目的に対して強い意志があるから不安、不信を打ち消すことができる。だから行動できる。そして行動しているうちに恐れはなくなる。



18 自分が社交の場で何か気後れをしたときに「この気持ちには何の根拠もない」と考えること。




 先の項目で、「誰でも怖い」と書いたが、もちろん怖さは人によって違う。初めハーヴァード大学にいて、次にフェルス研究所で研究した心理学者のJerome Kaganという人がいる。『恥ずかしがりやの男症候群』にその様々な説が紹介されている。

 子供を観察していると(ひど)くシャイな子供は見知らぬ場所に来ると不安になる。そうした子供は母親にしがみついて、魅力的なプレイルームに来てもすぐに入ろうとしない。

 シャイでない子供は実験室に来るとすぐに話し始めるが、シャイな子供は話し始めるまでに二十分かかる。色々な実験から抑制された子供とそうでない子供とでは不安に対処するストレスが違うことがわかっている。

 Kaganは抑制された子供は大人になっても危険を冒す行動を避け、攻撃的ではなく、社交の場で臆病で、スポーツをしないで、ほかの子供より母親の望みに同調すると言う。

 もともと生まれつきこのように危険を冒す行動をとりにくい人はいるだろう。しかしそうだからこそ自分は臆病だと思っている人は自分の人生の目的をしっかりと持つことがより大切なのである。

 そして自分がストレスを感じているときには、「自分が」感じているので、この状況自身が恐ろしいのではないということを心の中で言い聞かせることである。「自分が」危険と感じているので、この状況自身が危険ではないということを何度も何度も心の中で言い聞かせることである。別に行動に出てもなんら危険なことはない。

 先の実験にも書かれていることであるが、抑制された子供は、抑制されていない子供がリラックスできる場所でもストレスを感じて、心臓の鼓動が早くなるなど生理的現象を示す。
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