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「妬み」を「強さ」に変える心理学
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生き方・教養
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chapter 5 馴れ合いの生活に愛は生まれない

『「妬み」を「強さ」に変える心理学』
[著]加藤諦三 [発行]PHP研究所


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自己の内部に緊張感を持とう




子供を愛している親は自分の中に緊張関係を持っている


 ある有名な女性評論家が離婚したという記事を見かけた。その記事を見た途端、「やっぱり立派だな」と思ったのである。

 もちろん彼女とは、三、四回対談や座談会で会っただけで、何も知らない。ただ私は、離婚する女というのは立派であるとしか思えないのである。もちろん、離婚しないで一生平安に暮らせれば、これ以上幸せなことはあるまい。それが一番いいことはあたりまえである。

 しかし、それがどんなに幸せであるといっても、人間そのように誰しもが幸せに生きられるわけではない。離婚するとは、そこから新しい人生を踏み出していくということである。その人にまだそれだけのエネルギーが残っているということである。それだけの意欲があるということである。

 別れたほうがいい時になっても男性にまとわりついて別れない女というのは、心理的成長に失敗した女性であろう。そうした心理的成長に失敗した女性に育てられる子供というのは、まことに気の毒である。親の心情や態度というのはつねに子供に影響していくものだからである。

 だとすれば、そういういじけた、無気力でただ図々しいだけの女性から影響を受ける子供というのは、なかなかまともに育ちにくいであろう。たとえ父と母が一緒にいなくても、自分の結婚を解消すべき時に来て解消できるだけのたくましい母親と接して育つ子供というのは、その母親からいい影響を受けるにちがいないのである。

 どんな場合でも、父親と母親が単に形式的であってもそろっていた方が子供の教育にいいというのはおかしい。いがみあう人間二人が一緒になっていて、子供にいい影響が出るはずがない。理想を言えば、絶えず意欲的な二人の男女がそろっていることが、子供にとっていちばんいいことはもちろんである。

 しかしそれは理想論であって、すべての男女にそれを求めても、しょせん無理である。両親一人一人が自らの性格にしたがって生き抜いていくことこそ、子供にとっての幸せなのである。

 現在、親子に関するもっとも誤った考えは、何でも両親が一緒にいればいいという考え方であろう。両親一人一人が自分の性格に合った生き方をするのが、結局においてもっと子供にいいのである。

 そして自分の内部に緊張関係を持つものだけが相手をいとおしいと思い、自分が生きていくうえに相手を必要とする。生きていくことが、あるいは結婚が惰性となった場合に、それは相手を好きでもきらいでもなく、かけがえのない人間というのでもなく、誰であってもその同じ惰性に身をまかせてくれさえすればいいということである。

 惰性となった結婚生活をしている女性は、多くの女性の中から選ばれて自分が愛されているというのではない。惰性となった結婚生活をしているものは、とにかく惰性で生きてくれる相手がいればどんな人でもいいのである。決して自分は選択されているわけではない。夫は自分を多くの女の中から一つの個性として選びとったのではない。惰性的にそこにふしだらにいるというだけの存在として二人はかかわり合っているのである。
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