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(2021/11/26 追記)

犬耳書店の作品をRenta!に順次移行します。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

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『昭和裏芸能史』
[著]なべおさみ [発行]イースト・プレス


読了目安時間:4分
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 本当にありがとうと申し上げます。


 昭和に生まれ昭和で生きて来た身には、時代の流れの中で奔放に生きて来たという満足があります。

「あの人は若いなぁ!」


 心から羨む人に出会うと、何故なのだろうと考えてみてしまいます。


 そうした人は、必ず自分の中に頑なとも思える規律を持って生きています。


 落合博満さんの「自分の体に、シーズンオフを教えない!」と仰った、現役でいる間の生き方は、四十代からの四十年間の私の処し方の基本と為りました。毎日が鍛錬でなくてはいけないのです。この生き様は、多くの秀でた人々に見出す事が出来ました。


 五木ひろしさん、王貞治さん、尾崎将司さん、小林幸子さん、舟木一夫さん、大川橋蔵さん、中島みゆきさん、樹木希林さん、もっともっと沢山の人達がおりますよ。私は、「昭和の語り部」として、こんな素敵な人が居たのですよと、書き残し話し述べて参りたいと思っています。


 そりゃ、嫌な目にも遭って来ましたが、それに勝る良き人々の思い出です。


 今、私の心を空海晩年の書の文言が、重く厚く支配しております。それは、

「人の(たん)を語らず 己れの(ちょう)を説かず」


 というものです。


 私の書く物は軽い読み物ですが、わたしが人生で出会った宝物ばかりです。


 此の人々から受けた恩恵は計り知れません。私が独り占めして深仕舞いしてしまうよりも、世の中に知って頂く事で役立つ方がよろしいかなぁと。


 もし、参考に出来る事が此の本の中にありましたなら、幸いな事です。


 今更ですが、私がお会いして幸せを感じた方々は、皆さま、己れの道で努力しているのは当然ですが、どちら様も皆、己れの道が大好きな方ばかりです。


 それは単純ですが、

「好きこそものの上手なれ」


 です。


 嫌いな道ではありません。


 好きな道です。


 平坦で安易な道ではありません。


 浮き沈みもありましょう。


 雨に降られ風に晒され、吹雪くことも灼熱の日もありましょう。


 その道を、歩き続けています。


 我慢と辛抱の道です。


 そして思うのです。

「己れの道、此の道、一本」


 と。



 十八歳の大学一年で此の道の端に足を入れ、気が付けば、ああ、六十年以上となった。

「芸能生活六十周年記念」も、妻の逝去で飛んでしまい、皆様に喜んでもらう会もままならなかった。


 でも人生は楽しい!


 体が動き、思考が前向きなら、私はまだまだ現役で張り切って生きていたい。


 書き物も「月刊Hanada」に映画の良き時代に思いを馳せ、連載させて頂いております。断られる迄は、楽しんで執筆して参りたく思います。


「生老病死」が人生だと、一〇五歳で天寿を全うした日野原重明先生は仰っておりました。私なりに、こう受け止めております。

「人間は生まれたら、日々老いてゆく生き物なのだ。やがて病気になり、そして死んで行くのです」


 これが定められている宇宙の法則なのですね。しかし、そうだからこそ、此の四文字を、じっくり考えてみなくてはなりません。

「生老病死」の内、最初と最後の二字は、己れの意思が入っておりません。


 生まれたのも死ぬ時も、自分の思いなど一センチも入っちゃいないのが真実でしょう。


 そうならば毎日毎日一秒ずつ老いてゆくのを、しっかり自覚して生きていなくてはなりません。しかも一秒一時を、しっかり楽しんで生きていなくてどうします。


 そう、病気だって人生の内の一コマ。己れで病気を楽しんでいなくってどうします。


 老いるも病むも、自分で納得出来るのが人間なのですから、肚の括り方ひとつですかね。


 で、私は固く心に決めています。

「絶対に、“オレも歳かなぁ!”なんて言っちゃならない!」と。

「昔は良かった!」なんて決して言ってはならないと。


 そう! 今の今を楽しんで生きましょう!



 結構な暑さの夏の西瓜かな

二〇一八年を愉しみつつ        なべおさみ

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