『プロ野球「悪党」読本 「組織の論理」に翻弄された男たちの物語』
[著]手束仁
[発行]イースト・プレス
もり・まさあき──西武監督→横浜監督。岐阜高で1954年(昭和29年)夏に甲子園出場を果たし、同年に巨人に入団。61年から8年連続ベストナイン。引退後は解説者を経てヤクルト、西武でコーチ。86年から広岡達朗のあとを受けて西武の監督に就任し、黄金時代を築いた。
プロ野球の歴史のなかで燦然と輝くのが昭和40年代の巨人のV9である。これは巨人ファンであろうがなかろうが、誰もが認めざるをえない事実なのだ。そして、その時代の巨人の選手がその後、球界の中枢となって監督になっているのだから、いわば彼らが現在のプロ野球をつくりあげたといっても過言ではないだろう。