読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン

犬耳書店はRenta!へ統合いたします

(2021/11/26 追記)

犬耳書店の作品をRenta!に順次移行します。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

0
-2
kiji
0
0
1241411
0
「体を温める漢方」で不調を治す
2
0
0
0
0
0
0
くらし
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
第1章 東洋医学はすごい!

『「体を温める漢方」で不調を治す』
[監修]石原結實 [著]石原新菜 [発行]PHP研究所


読了目安時間:17分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ



漢方薬が人気となった背景


 十数年前から年配の方を中心にじわじわと漢方が浸透し、ここ数年、一気に漢方ブームの波が押し寄せてきました。これは、若い年代でも西洋医学の化学薬品より漢方薬を好む人たちが増えてきたせいではないかと思います。
「自然のもの」「オーガニック」「体にやさしい」という言葉に引き付けられている面もありますが、私はそれだけではないと感じています。西洋医学の治療法に限界、疑問を感じている人々が増えてきたことが、漢方ブームの波を大きくしている原因なのではないでしょうか。

 ではなぜ、漢方は体にやさしいうえに効果が高いのでしょうか?

 理由は二つあります。一つ目は、その人にあった「オーダーメイド療法」だから。二つ目は、現代人に増えている「冷えが原因の病気」に効くからです。

 まず、一つ目ですが、漢方は、西洋医学のように老若男女に同じ薬を処方するようなことはしません。患者さんのもともとの体質、現在ある症状や病気の進行状況、()(けつ)(すい)のバランスのどこが崩れたのかなどを総合的に()て、崩れた体のバランスを元に戻すように、患者さんそれぞれにあった漢方薬を処方します。

 例えば、高血圧の患者さんがいるとします。西洋医学では、血圧を下げる降圧剤を処方します。降圧剤の種類によって作用する体の部位が違いますので患者さんの病態に応じて薬を選ぶ必要はありますが、西洋医学では基本的に「この病気にはこれ!」というような処方の仕方(病名処方)をします。老若男女に同じ薬を処方するのです。

 ですから、「正しい病名」にたどり着くまでの過程を間違えてしまうと、的はずれな処方になってしまいます。このため、西洋医学は「診断にたどり着くまでの学問:診断学」がとても発達しているのです。

 細かく分類された診断名にたどり着くために、血液検査で細かい項目まで調べたり、CTやMRIなどで体の中をくまなく調べたり、検査、検査……と検査のオンパレードになってしまうのです。

 診断名にたどり着きさえすれば、それにあった治療を行うだけでいいので、西洋医学の治療は「マニュアル化」されていると言ってもよいのです。

 それに対して漢方では「この病気にはこれ!」といったような処方の仕方はしません。漢方では、診断に至るまでの過程が最も重要である西洋医学とは違って、検査結果などに頼る必要がない分、患者さんが訴える症状の中にヒントを探したり、こちらから細かく質問をしたりと問診がとても重要になります。

 患者さんが訴える症状を聞き(問診)、顔色、体格、声の大きさ、舌、脈、腹部を診察して、患者さんの体力のある・なし、気・血・水のどこのバランスが崩れているのかを判断((しよう)を決定)して、薬を処方します。

 西洋医学的な診断名がわからなくても、「証」がわかれば治療することができる(随証療法(ずいしようりようほう))のが漢方なのです。


 また、同じ症状を訴える患者さんがいても同じ薬を処方するとは限りません。先程の高血圧を例にとりますと、同じ高血圧でも、筋肉質で体格のいい人の高血圧と、筋力・体力がない人の高血圧とでは処方する漢方薬は違います。
この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:7155文字/本文:8466文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次