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妻に“今すぐ出て行って!”と言われたら
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生き方・教養
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第1章 大離婚時代

『妻に“今すぐ出て行って!”と言われたら』
[著]吉池安恵 [発行]PHP研究所


読了目安時間:15分
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「言葉の暴力」が妻を傷つける

「鼻の手術を受けようかと思っているんだ」

 Sさんは46歳。加齢とともにいびきがひどくなり、とくにお酒を飲んだ夜は自分でもビックリするほどでした。

 そのことが原因で、4年前に妻から「眠れないから別の部屋で寝たい」と言われ、以来、寝室を別にしています。

 そのころから、なんとなく妻としっくりいかなくなったような気がします。それもあって、思い切って手術を受けようと思ったのです。
「いいんじゃないの。でも、いびきが治っても一緒の部屋では寝ませんから」

 妻はさらっと、でも、Sさんの気持ちを見透かしたように言いました。
「エッ、僕のいびきで眠れないから別の部屋で寝ると言ったんじゃなかったっけ?」
「それはそう言いましたけど、でも、この際はっきりしときたいんですけど、亜矢が大学に入ったら別れたいと思っているんです」

 Sさんには、寝耳に水でした。

 二人の娘たちは、上は大学1年生、下はあと2年で高校を卒業します。毎年、夏には長い家族旅行をしますし、普段から和気あいあいとした家族だと思っていました。

 先週の土曜日も、下の娘のテニスの試合に夫婦で出かけ、声をそろえて応援し、帰りには3人ですし屋に行ったばかりでした。

 夫婦仲はそれほど悪くないと思っていました。
「どうしてなの? 他に好きな人でもできたの?」

 考えられるのはそのくらいです。
「そんな人いません。ずっと、別れたいと思っていたんです」

 Sさんはビックリして、その日は出社を遅らせ、妻と話し合いました。

 原因はSさんの「暴力」にあると言います。またビックリしました。たしかに、1年半前に妻の頬をひっぱたいたことがあります。妻がSさんの母親のことを「お母さんはお父さんの言いなりで情けない」と小馬鹿にしたように言ったため、カッとなったのです。

 ところが、妻は「それだけではない」と言います。

 結婚以来、「いつもビクビクして暮らしていた」と言うのです。それも信じられません。Sさんにとって妻は、言いたいことをいう“わがままな妻”だったからです。

 Sさんの父親は大工です。一生懸命働いて3人の息子をすべて大学に入れました。彼は、そういう父親を尊敬していました。

 たしかに、父親は言葉が乱暴で、子どもたちに手を上げることも少なくありませんでした。でも、それは子どもたちが言うことを聞かないときや、間違ったことをしたときだけです。

 Sさんは暴力や暴言を肯定してはいませんが、悪いことをしたときは、親に厳しく叱られたり、ときに叩かれたりするのはしかたがないと思っていました。また、「どこの家でもそうなのだろう」と、何の疑問ももちませんでした。
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