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私の「うつ病」体験記
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ルポ・エッセイ
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第七章 私たちが辿った夫婦の階段

『私の「うつ病」体験記』
[著]小川宏 [発行]PHP研究所


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夫婦は“二心二体”でいい




みちのくの恋、結婚

 昭和二十四年(一九四九)偶然(?)、NHKにアナウンサーとして入局。養成期間を終えて赴任する際、先輩から、赴任先の女性とはなるべく結婚しないように――とのお達しがあった。方言がうつるからという単純な理由で、女性蔑視(べつし)では決してない。しかし、十人中八人は結婚してしまう。私もその例にもれない。

 最初の赴任地は、福島県郡山(こおりやま)放送局。昭和二十四年、夏のこと。東京で「車でお迎えがあるぞ」と言われた。たしかに“車”で先輩が迎えてくれた。しかし車は車でもそれは“自転車”だった。

 赴任して二年目に「歌の花籠」という歌の公開クイズ番組がはじまり、新人の私に司会役がまわってきた。いま考えると、それは私にとって司会の原点となっている。

 一年間たったころ、山形県鶴岡(つるおか)に転勤の内示を受けた。仕事がおもしろくなりかけたころの内示であり、悩みを酒に(まぎ)らわせても落ち着きを失っていた。

 転勤をしぶったのにはもう一つ理由(わけ)があった。実は、ある女性との間に離れがたい感情が芽生えていたのである。転勤する早朝、駅に見送りにきてくれた人の中に彼女がいた。彼女とは……「歌の花籠」に準レギュラーで出演していた高校生。いまの私の女房である。

 次の任地は米どころ庄内(しようない)地方。一年間の独身生活を経て、昭和二十七年(一九五二)結婚。「結」は、いとへんに吉と書く。二つの糸でむすばれるという意味らしい。

 翌年、長女が生まれた。出産の手伝いにきてくれた義母(はは)が、本番中のスタジオにのこのこ入ってきて「宏さん! 生まれたよ女の子!」うれしかったが、これにはまいった。
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