『あの偉人たちを育てた子供時代の習慣』
[著]木原武一
[発行]PHP研究所
人間の脳には大脳皮質に一〇〇億以上の神経細胞があると言われている。人間の一生はこれらの脳細胞をいかに多く活用するかというプロセスにほかならない。脳細胞の活用度は人さまざまであろうが、われわれの頭のなかには、使われていない脳細胞がたくさんあるらしい。また、いくら使っても使いきれないほど、余力があるらしい。どんな大天才が一生涯かけても、頭脳をフルに使いきることはできないが、いちばん肝腎なのは、脳がもっとも急速に発達する幼少期の脳の使い方である。脳生理学者によれば、脳は使えば使うほど発達するという。筋肉なども、使えば使うほど発達するのと同じである。
もともと優れた脳細胞そのものがあるのではなく、その使い方しだいで優劣の差が生れる。このことを示す、こんな実験がある。