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(2021/11/26 追記)

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前置詞がわかれば英語はすらすら書ける! 日常会話からTOEICテストまで、英語力がグンとアップする
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語学・資格
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第4章 違いを理解する

『前置詞がわかれば英語はすらすら書ける! 日常会話からTOEICテストまで、英語力がグンとアップする』
[著]石井隆之 [発行]PHP研究所


読了目安時間:53分
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●前置詞のあるなし

●前置詞と冠詞

●前置詞のニュアンスの違い

●注意すべき用例



 次の文の意味の違いがわかりますか?

(a)He arrived at the town.

(b)He arrived in the town.


 (a)(b)共に「彼はその町に到着した」の意味ですが、(a)は町を地図上の点のように認識した場合の表現で、(b)は町を広い空間として捉えた場合の表現です。つまり、「狭いところをatで、広いところをinで表している」というわけではなく、どう認識するかの問題です。



 上記の違いは、〈違う前置詞+同じ名詞〉のパターンですが、今度は、〈同じ前置詞+違う名詞〉のパターンの問題を出しましょう。次の違いは、何でしょうか?

(c) Are you with me?

(d) Are you with us?


 (c)は、話を聞いている相手に対し、「(私の話に)ついてこられますか?」「わかりますか?」程度の意味です。(d)は「我々の意見に賛成ですか?」「賛成していただけますか?」の意味です。



 いずれにしても、〈違いがわかる〉ということは、実力の証明です。この章では、前置詞に関わる〈違い〉の理解を、いろいろな角度から目指します。


第1節 前置詞のあるなし


4-1-1 shootとshoot atの違い



 次の英文のニュアンスの違いがわかりますか?

(1)The hunter shot the bear.

(2)The hunter shot at the bear.


 どちらも「猟師は熊を撃った」の意味ですが、弾が当たったことを意味するのは、(1)文で、弾が当たったかどうかがわからないのが(2)文です。


 この違いには、他動詞が持つ「他動性」(=他動詞が目的語に与える影響力)が関係しています。(1)文の動詞は他動詞なので、他動性が目的語に作用し、熊に弾が当たったことを意味します。


 一方、(2)文における動詞は、自動詞なのでそのような力がなく、むしろ、前置詞atの意味(狙いを表す)が出てくるので、「狙った」ことを強調します。「狙って撃ったけれど、弾は当たらなかった」と日本語でも言えるように、(2)文では、弾が当たったとは限りません。だから、but the bullet didn't hit it.(でも弾は当たらなかった)が自然に続くのは、(2)文です。


参考:他動性について


 Mary talked John into helping her.


 (メアリーはジョンに彼女を助けるよう説得した)


 上の文は、talkの他動性がJohnに影響を与え、Johnは結果としてMaryを助けたことを暗示します。一方、日本語では、他動性が英語よりも弱いので、「説得した」だけで実際にジョンがメアリーを助けたのかは不明です。


 だから、but he didn't help her.(しかし彼は彼女を助けなかった)が自然に続くためには、次の○印の文のようにする必要があります。

○Mary tried to talk John into helping her but he didn't help her.(help herは省略可)

×Mary talked John into helping her but he didn't help her.




 talk Johnは「ジョンを説得する」、talk about Johnは「ジョンについてしゃべる」。


4-1-2 consultとconsult withの違い



 次の英文のニュアンスの違いはどうでしょうか?

(1)Jack consulted Betty.

(2)Jack consulted with Betty.


 上記の2文を日本語に訳すと、次のように微妙に異なります。

(3)JackはBettyに相談した。[=(1)の訳]

(4)JackはBettyと相談した。[=(2)の訳]


 この「に」と「と」の違いはわかりますか? 次のような違いなのです。

(5)Jackは患者で、Bettyが医師、または、Jackが生徒で、Bettyが教師などの関係

(6)JackとBettyは同じレベルの関係(例えばJackが弁護士でBettyが医師など)


参考:consultと他動性


 この違いを先ほどの「他動性」の観点から説明できないわけではありません。(1)文において、consultはBettyに影響を与えます。確かに、BettyはJackの相談を受けると、問題を解決しないといけないというプレッシャーが生まれてきます。


 一方、立場が同等であることを暗示する(2)文においては、お互いに影響し合うことはあるかもしれませんが、Jackの相談がBettyへ特に影響するとは言えませんね。


 (2)文では、withが介在しているように、共同性が暗示されます。お互いに話し合っている雰囲気が、このwithの存在で表現できるのです。

※talkとtalk with

〈talk+人into ...〉で「人に……するよう説得する」、〈talk with 人〉で「人と(一緒に)話す」の2つのうち、人に対する影響は、直感的にも前者のほうが強いことはわかるでしょう。


4-1-3 searchとsearch forの違い



 次の違いを説明できますか?

(1)The police officer searched the woman.

(2)The police officer searched for the woman.


 これはニュアンスの違いというよりも、意味が全然違います。訳してみると、次のようになります。

(3)警察はその女性を取り調べた。[=(1)の訳]

(4)警察はその女性を捜した。[=(2)の訳]


 この差は、次の構造の差に関係しています。

・〈search X〉はXを調べるイメージ [Xは場所であることが多い]

・〈search for X〉はXを捜すイメージ [Xは人であることが多い]


 だから、次のような英文も可能です。

・The police searched the town for the woman.

(警察はその町でその女性を捜索した)



参考:seekとseek forの違い


 searchと似た単語にseekがあります。seekも「探す」という意味ですが、searchのように捜索のニュアンスはありません。どちらかというと、「真理を追究する」(seek the truth)、「出世の道を探し求める」(seek one's fortune)、「幸せを求める」(seek happiness)、「人の助けを求める」(seek a person's help)など抽象的な事柄が目的語にきます。


 seekもsearch同様、自動詞がありますが、searchの場合とは異なり、seekもseek forもほとんど同じ意味です。


 違いは、seek forのほうが、ややフォーマルで、求めているニュアンスが強く、必死さが見え隠れします。4-1-1で触れた「他動性」の観点からの説明も可能です。seek forは求めるプロセスを重視するので、実際に求めているものが得られたかどうかはわかりません。だから、理論上は(実質的にも)、次のことが言えるのです。

○I sought for the solution but couldn't find it after all.

×I sought the solution but couldn't find it after all.


 (私は解決策を求めたが、結局得ることはできなかった)


 下の文があまりよくないのは、seek the solutionを過去形にした時点で、解決している感じがするからです。従って、seekの他動性(目的語に影響を与える力)がsolutionに及んで、solutionが発見されるという変化を起こしたととることができるからです。


4-1-4 marry ... とmarry ... to ~ の違い



 次の文の意味の違いは何でしょうか?

(1)John married Mary.

(2)John married his daughter.


 (1)は「ジョンはメアリーと結婚した」と訳すので、それと同様に、(2)も「ジョンは自分の娘と結婚した」と訳すのは、近親結婚を意味することになり、あまりよくないですね。(2)は、意味的には「ジョンは(ジョンとは異なる)彼の娘と結婚した」と言うならば、大きな問題はありません。しかし、しっかりとした文脈がない限り、構造的にはhisがJohnを指してしまいます。


 では、(2)の文にto句が続く、次の文の意味はどうでしょうか?

(3)John married his daughter to a lawyer.

(3)の文におけるmarryは「結婚させる」の意味と考えられます。すると、(3)全体の意味は、「ジョンは自分の娘を弁護士と結婚させた」という意味になります。つまり、marryには「……と結婚する」のみならず「……を結婚させる」の意味があるのです。だから、次のような文も、marryが「結婚させる」という意味であるとわかれば、何も不思議なことはありません。

(4)The priest married the poor man.

a.×神父はその貧しい(可哀想な)男と結婚した。[意味的に不自然]

b.○神父はその貧しい(可哀想な)男の結婚式を執り行った。

[←「結婚させた」]


 なお、以下の違いにも注意しましょう。

(5)a. She is married to a tall man.[=×She is married with a tall man.]

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